小説『大吾、走る。』  (8)

2008年02月14日 14:08

 しばらくの沈黙の後、大吾の耳に勇一が服を脱ぐ音が届いた。今度は大吾の喉がごくりと鳴る。
 勇一は大吾のブリーフも引き下ろし完全に裸にすると、大吾の大きな体の上に、汗ばんだ自分の身を横たえた。勇一の滑らかな肌と大吾の毛深い肌は直接触れ合い、目覚めつつある勇一の男性器は、体毛に覆われた大吾の太い腿、そして、その間にある巨大な睾丸とこすれ合う。もう何も二人を隔てるものは何一つない。興奮が最高潮に達し、ついに我慢できなくなった大吾は、
(すまん、田上ちゃん)
 いきなり勇一の頭をつかんで自分の顔に引き寄せると、彼の唇に厚い舌を割って入れた。勇一もそれを待っていたかのように、積極的に大吾の舌を迎え入れた。二人の舌はべちょべちょと淫らな音を立てて、にゅるにゅるとからみ合う。その下半身では、欲望のまま高ぶった二本の肉棒がごりごりと押し当てられた。勇一は、大吾の顎、首筋、胸、腹をむしゃぶるようになめつくした。そのたびに、大吾は、獣が唸るような低い声で、悦びの声を上げる。勇一はふたたび、大吾の肉棒を思い切り口に含んだ。勇一の口の中にそれが出し入れされるたびにじゅぽじゅぽと卑猥な音が、狭い部屋中に響きわたる。
「う……し……ケツ出せぃ……俺が入れてやる」
 その時の大吾の声は、わずかに震えていた。だが、勇一はそれに気付いた様子もなく、いったん大吾から離れて、脱いだ服をごそごそと探り始めた。そして、
「ふ……んんっ」
 大吾の体の中でもっとも鋭敏な皮膚をコンドームのゴムが伝う。背中がざわめくようなその感触に、大吾の全身が硬直した。大吾が初めて勇一と会ったときから、ずっと待ち望んでいた行為がいま、ついに実現しようとしている。
 体の底から沸き起こる武者震いを抑えつつ、大吾は全神経をペニスに集中させて「その時」を待った。
 準備を終えたのか、息を荒くした勇一は、大吾の体にまたがる姿勢を取った。勇一のあえぎ声にも似た吐息が、大吾の鼻先に届く。
 数秒後、大吾の亀頭の先に、勇一の熱くすぼまった粘膜の感触がぐちゅりと伝わった。おそらくローションを塗ったのだろう、わずかに腰を動かしただけで、大吾と勇一が触れ合う一点は、ぬちゅっと淫らな声を上げた。勇一はそのままじりじりと腰を下に沈め、まず勇一の尻は、包皮で半分覆われた大吾の亀頭の先端をわずかに飲み込んだ。
「う……ううん」
 だが、勇一の腰の動きは、そこでストップした。大吾ほどの巨根となると、勇一でなくともそれを受け入れるにはかなりの困難を伴うのだろう。
(申し訳ない……田上ちゃん)
 大吾は心の中で勇一に詫びる。しかし、男の性とでも言うべきか、大吾の下半身は心とは裏腹に、一刻も早く勇一と根元までつながりたいと悲鳴を上げていた。しかし、勇一は脅えたような息づかいのまま、それ以上大吾を受け入れようとしない。
(こ、このままじゃ生殺しだ……)
 どうにも我慢ができなくなった大吾は、思わず腰を浮かせ勇一の尻を軽く突き上げた。
「……あっ」
「早う……せんかい」
 大吾と彼の巨大な肉竿にせっつかれた勇一は、覚悟を決めたのか、「ん、んんんっ」と低くうなりながら、腰をじりじりと下ろした。大吾は勇一が少しでも自分の巨根を受け入れやすいように、さりげなく腰の位置をずらした。そして――。

(以下、本編につづく)

 *******

 はい、というわけで、こんにちは。作者、飛田流です。
 小説『大吾、走る。』の前半、いかがでしたでしょうか。
 ……。
 あ、なんかみなさんの視線が怖い……。
 もしかして僕、空気、読めてません?(汗)

 この続きにご興味のおありになる方は、後日委託業者によってダウンロード販売予定の本編をご購入いただければ幸いです。
 準備が整いましたら、このブログ・サイトで告知させていただきますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

※23時追記。
 そろそろ寝ようかな、と思ったら、委託業者から作品の本登録完了の連絡が。
 早っ!(しかもコメントまで付いている……)
 というわけで、ご購入の方は、こちらからどうぞ。
 よろしくお願いいたします。


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