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ミニコント『秘密兵器、暴走。』 (11・終)

2010年02月23日 15:46

「……っ、大吾……」
「……ぉぉ……っ」
 ざく、ざく、と地面を踏みしめるそれは、明らかに人の足音だ。
 一瞬で現実に引き戻された僕たちが、恐怖で引きつった顔を見合わせる間にも、足音はだんだんと近づいてくる。
「へへ……くっせえなあ、おい。濃ぅい野郎汁のにおいがこっちまでぷんぷんしやがるぜぇ」
 茂みの奥から、四十代ぐらいの中年オヤジの声がした。
(っていうか「野郎汁」ってことは、このオヤジも……?)
「……んむぅぅっ?!」
 オヤジの声を聴いたとたん、大吾の顔色が変わった。
 枯れ枝に覆われた垣根をぐいと掻き分け、奥からのそりと姿を現したのは――。
「えれぇ楽しそうなことしてんじゃねえか、兄ちゃんよぉ」
 大吾と同じく、靴以外何一つ身に着けていない、生まれたままの姿をした中年の男だった。男はいかにも助平そうないがらっぽい声で、
「ちょっくらおっちゃんも交ぜてくれや、なぁ」
 と、好色な笑みを浮かべる。
 男のヤクザチックな凶悪面に口をぐるりと囲むラウンドひげ。小柄ながらも、大吾に負けず劣らずのがっしりとした毛深い筋肉。そして、濃い胸毛から一直線につながる陰毛に包まれた股間にそびえ勃つ、彼の「歴戦」を如実に物語る淫猥に黒ずんだ剛棒。びくびくと震えるその先からは、ねっとりとした透明の雫が糸を引いていた。
(あ、このおっちゃん……)
 僕が男の正体に気づいた瞬間、大吾は即座に両足を揃え、「気を付け」の姿勢を取った。
「か、神戸(かんべ)先輩っ!!」
 そう、なんと茂みから出てきたのは、拙作『闇の荷物』で、主人公の洋平の上司(で洋平を食った・笑)、神戸琢蔵だった。あわてふためく大吾とは逆に、琢蔵は余裕しゃくしゃくの表情だ。
「なんだおめえ、安岡じゃねえか」
 四十代とは思えぬほど鍛え上げられた太い腕を組んだ琢蔵は、続いて僕にあごを向けて、
「で、そっちの兄ちゃんは……安岡のコレか?」
 と、親指みたいな太さの小指を突き出して尋ねる。
「はいそうです」
 即答した僕を、大吾は「ち、違うでありますっ」と制し、
「こ、こいつは……ではなく、この方は自分らの話を書いてくださっておられる、飛田流氏でありますっ」
 使い慣れない敬語のせいか、たどたどしく僕を紹介した。
「おう、そうかそうか。いつも世話になっとるな、飛田の兄ちゃんよ」
 琢蔵はにやけながら、短く刈り込んだ後頭部を少し崩れた敬礼のようなポーズでがりがりと掻いた。その太い二の腕には力瘤が盛り上がり、続く腋の下で繁茂する黒々とした毛が顔を覗かせる。
「っていうか、琢蔵のおっちゃんはなんでこんなところに……」
 そう琢蔵に気安く掛けた僕にぎくりとした大吾は、
「お、おい飛田ちゃん、『おっちゃん』ってのは……」
 とがめるように声をひそめたけど、琢蔵は気にする様子もなく、「おお、それはだな……」と、ここに来た理由を語り始めた。
「(中略)……ってぇわけよ」
「なるほど。この公園が有名な『アレ』なので、『あの後』も琢蔵のおっちゃんはここにちょくちょく来ているってわけなんですね」(詳しくは『闇の荷物』本編にて。宣伝☆)
 琢蔵は僕の言葉に、たっぷりとヒゲを蓄えた口元にまたにんまりと笑みを浮かべて「おうよ」とうなずく。
「で、まずは公園を軽ーく一回りしてみっか、ってところで、茂みん中から野郎のエロ臭ぇ声が聞こえてきたじゃねえか。こいつぁ服なんざ着てる場合じゃねぇってんで、俺も気がついたら『ごらんの有様』ってぇわけよ」
 僕たちに見せつけるようにどっしりと肉の付いた腰を左右に振って、半勃ちのどす黒いアレをぶらぶらと卑猥に揺すりながら、琢蔵は直立不動を続ける大吾の前に立った。
 緊張感を漲らせた大吾の顔と、その下のふてぶてしい股間を何度も見比べた琢蔵は、目をギラリと光らせて、
「へへ……相変わらず、でっけぇチンポぶらさげてんじゃねえか、安岡」
 雄汁でしとどに濡れた大吾の巨根を、毛ガニのようなごっつい手で下からむんずとつかみ上げた。
「ぐ……ぅぅぅっ、きょ、恐縮でありますっ!!」
 さっきまでとは別の冷や汗を浮かべた顔を強ばらせた大吾は、急所を握られたまま微動だにしない。
「あの~」
 会話に割りいるタイミングを探っていた僕は、そろそろと二人に声を掛ける。
「おう、なんだ」
 琢蔵は、ごつい指の腹で大吾の雄肉の鈴口をいじくりながら答える。
「次の小説の主役は、琢蔵のおっちゃんにやってもらいたいんですけど」
「お、俺か?!」
 僕の言葉があまりにも意外だったのか、琢蔵の眼光鋭い目が突如真ん丸になった。
「はい、そうです」
「い、いてて……神戸先輩……」
 思わず琢蔵の手に力が入ったらしく、大吾の眉間に皺が寄る。
「そのことを伝えに僕たち、これからおっちゃんの会社のプレハブに行こうと思ってたんですよ」
「……ぬぅ」
「な、なぜそれを先に言わんっ、飛田ちゃん!!」
 巨大な双玉をぎっちりと握られ、身動きの取れない大吾に、「あ、そうそう」と、僕は軽く声を掛けた。
「さっきまで大吾、『次の話の主人公に文句言ってやる』って息巻いてましたよね。せっかくなのでここでどうぞ」
「いや、あの、それは……」
 琢蔵は「ほう」と、濡れた大吾のデカブツをぐにぐにと右手でいじりながら、
「何だ、俺に文句があんなら遠慮せずに言ってみろや、安岡」
 さながら「前科二十犯」といった、貫禄と迫力に満ちた笑みを琢蔵は浮かべた。
「い、いや、ないであります、何も、まったくないであります!!」
 棒立ちのまま絶叫する大吾は、まるで「借りてきた猫」ならぬ剥製(はくせい)にされた熊だ。
「じゃ、話もついたところで、琢蔵のおっちゃん、次回よろしく……って、話聴いてます?」
 僕の言葉などガン無視で、琢蔵は大吾の股間をいじりながら、大吾の肩にぶっとい腕を回し、耳元にヒゲが覆う唇を近づけていた。
「ここで会ったのもなんかの縁じゃねえか、安岡。久しぶりに学生時代を思い出して、あっちで『寒稽古』といこうや」
 実におっさん臭いいやらしい低音で囁いた後、琢蔵は分厚い舌を出して、大吾の耳をぺろりとなめ上げた。
「う、うぬぅ……そ、それは……」
 大吾の声に迷いのトーンが入る。それと相反するように、琢蔵のごつい指先ににねちっこく攻められ続ける大吾の肉竿の硬度がどんどん増していく。そして琢蔵のそれもまた同様に――。
「じゃ、そういうことだ。後は飛田の兄ちゃん、よろしく頼むぜ」
「えっ、あの、僕はここでお別れなんですか?」
「ま、無料(ただ)でぜーんぶおいしいとこを見せてやるほど世の中は甘くねえってことだな」
「うーん、そうですかぁ……」
 琢蔵の答えを確認した僕は、身動きできず弱りきった表情の大吾に顔を向ける。
「じゃ大吾、そういうことらしいですから、僕はこれで」
「な、なにをそんな薄情な……」
 こみ上げる快感と相反するなんとも恨めしげな表情で、大吾は僕を睨み返した。
「さぁてと」
 好色な笑みを浮かべた琢蔵は、大吾の広い肩に回した毛深い腕にさらに力を込める。
「作者先生のお許しも出たところで、じゃ、始めるぜぇ、安岡よ」
「い、いや、あの……」
 しかし、抵抗もかなわず、大っきなおっちゃんはちっちゃなおっちゃんに無理やり茂みの奥に引きずり込まれていきましたとさ。


 というわけで、次回は神戸琢蔵(タクチャン引越センター社長)を主人公にしたお話の予定です。
 ガチなゲイエロ小説(今回のミニコントの十倍はむさ苦しいかと。汗)なので、耐性のある読者の方・ちょっと冒険してみたい(笑)腐女子の方、どうぞよろしくお願いいたします。

「へっへぇ……相変わらず安岡はここをいじられるのが好きみてぇだな」
「ぅ、ぉぉ……神戸先、輩ぃぃ……そ、そこは……駄目であります、ぅぅ」

 えーとぉ……(汗)。
 茂みの中から、おっちゃんたちの熱い吐息交じりの声が聞こえてきましたが、そろそろお時間ですのでこのへんで。


 それでは、お楽しみに!(笑)


(ミニコント終わり)


 というわけで、過去最長の11回にわたってミニコントをお送りいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
 なお、全体を通して、大吾が「走る」よりも、さらに「暴走」している感があるので、今回のミニコントのタイトルを『秘密兵器、走る。』から『秘密兵器、暴走。』に改題させていただきました。


 あと、

 WEB投げ銭募集のページに飛びます。

 わたくしめのWeb投げ銭受け取り用口座は、みなさまのお志をいただくまだかなり若干の余裕がございまして……。(byこん平師匠)
 もしみなさんからある程度のお志が集まれば、今後もこんな感じで(無料)ミニコントをさせていただくかも

 それでは、Web投げ銭の試みが成功すれば(??)また次回のミニコントでお会いしましょう。(笑)
 11日間に渡りお付き合いいただき、ありがとうございました!!


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