「特に何も求めない」、ということは……

2019年04月20日 23:23

アンケート結果。

一つ前の記事に書いたように、小池一夫先生の奥様たちによる「ゲイが主題の作品には、ゲイかなあ?と思われている人は絶対キャスティングされない」という話題から、今回のアンケートを実施。


【質問】ゲイ、またはバイセクシュアルの男性の方にお訊きします。この頃、ゲイをテーマにしたテレビドラマが増えてきましたが、ゲイ役を演じる俳優にあなたは何を求めますか(俳優本人がどうあってほしい)?

16% 本物のゲイorゲイに理解のある俳優が演じてほしい
43% 演技力があり、ゲイから見て違和感なく演じてほしい
5% とにかく(あなた好みの)イケメンが演じてほしい
36% 特に何も求めない。誰がどう演じてもいい



「イケメンが演じてほしい」が意外に少なく、「特に何も求めない」が予想以上に多かった印象。

もちろん、演技力がある本物のゲイorゲイに理解のある俳優が、ゲイから見て違和感なく演じてくれれば一番いいのだが……。
たとえば、ナリ●ヤ君とか。


では、近年の地上波テレビドラマで、ゲイ(LGBT)を演じた俳優をあらためて挙げてみましょう。

弟の夫
佐藤隆太(主人公の双子の弟)
把瑠都
野間口徹(カトやん)
小林喜日(マイクさんに相談する少年)

きのう何食べた?
西島秀俊
内野聖陽

逃げるは恥だが役に立つ
古田新太
成田凌

女子的生活
志尊淳(※トランスジェンダー)

おっさんずラブ
田中圭(※元ノンケ)
林遣都
吉田鋼太郎
眞島秀和

隣の家族は青く見える
北村匠海
眞島秀和

俺のスカート、どこ行った?
古田新太(※ゲイで女装家で子持ち)

腐女子、うっかりゲイに告る。
金子大地
谷原章介

半分、青い
志尊淳


これを見る限りでは、大半がイケメン男優ということになりますね。
つまり、「誰がどう演じてもいい」とした方は、それが前提でご回答されたのではないでしょうか。

でも、昔はけっしてそうではなかった。



それについて触れる前に――



「プライムタイムにおける連続ドラマとしては、初の同性愛を本格的に扱った作品」(Wiki)とされるのが、

同窓会(1993)
西村和彦(ゲイ役)
山口達也(バイセクシャル役)
国分太一(ゲイの高校生役)
坂本昌行(ゲイ役)

これが、「イケメンかつ若手有名俳優」がLGBTを演じるドラマの走りかも。
ただし、男優の裸・キスシーンが多く(当時過激な作風のドラマが多かった影響もあった?)、「ゲイ=性に貪欲」というイメージからはまだ脱却できていなかった模様。

さらに、その後の

ロマンス(1999)
という、同様に同性愛者がメインのドラマでは、冒頭から男たちのシャワーシーンが登場。(と記憶)

なお、同窓会・ロマンスいずれも女性(異性愛者)が主役で、愛した人がゲイに奪われるという筋書き。

現在のように、
普通のゲイ(女装でなく、ゲイバー勤めでもない)が主役で、
性的な要素はほぼなく、
ゴールデンタイム、あるいはそれに近い時間帯に放送される
には、20年以上の月日が必要に。

長っ。




ちなみに、上記の俳優たち、はテレビドラマのデータを「LGBT」で調べた結果。
では、「オカマ」で調べてみると、

検察事務官 黒ユリ(2016)
近藤芳正

深夜食堂シリーズ(2009~2014)
綾田俊樹

それでも僕は母になりたい(1990)
柄本明

私の夫はルージュが似合う(1987)
寺田農

……まぁ、「イケメン」というより個性派、青年というより中年寄りに。


この手のドラマに出てくるゲイと言えば、

イケメンではない男優が雑な厚化粧・女装
ゲイバー勤め
しなを作り「あ~らいらっしゃい」
「あら~いい男じゃな~い」と主人公の男、ないしは主要キャラに執拗に迫る
相手が嫌がっているのに、当然のようにキスをする

こんなキャラ、あなた(特に昭和生まれの方)も一度は目にしたことが……あるよね?

「誰がどう演じてもいい」とは言うものの、これでもいい、というゲイはそんなに多くはないのでは。

まぁ、現在はそんなテンプレートな「オカマ」は、ドラマから絶滅し




おったわ。(さんま師匠風)

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/rinka/cast/okada.html


このドラマ、偶然録画して観たんだけど、まぁ、女の裸がいっぱい出てくるアレで、この「しのぶ」さんも、絵に描いたような「オカマ」役。

俳優さんには何の恨みもないけれど、ご本人が「オカマ」という言葉をナチュラルに使っているのがあらら……とは思う。
「誰がどう演じてもいい」ということは、すなわち、↑もアリとされてしまう可能性も。


一方で、ゲイをテーマにしたドラマが増えたのも、おっさんずラブの大ヒットが影響しているのはほぼ間違いない。

いわゆる一過性のブームで終わるのか、それとも定着するのか。
さらには、異性愛者の玩具《おもちゃ》として消費される「テンプレオカマ」は、今後もドラマの中で生き残っていくのか。



要チェキ。


投票ありがとうございましたー!!


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