非実力派宣言

2017年07月25日 20:25

 なんかね
 今日でこのブログを始めて、10年になるそうですわよ。
 おめでとう俺。←定番のセルフおめコメ




 というわけで、当ブログを開始したのは、2007年7月25日
 この年に有料ゲイ向けサイト(※)でデビュー? した僕だが、当時(から現在に至るまで)雑誌掲載などの実績が何一つなく、今よりももっともっと無名だった。

※有料版と無料版があり、無料版では期間限定でゲイ向けマンガ・小説・グラビアなどが、有料版では掲載されているすべての作品が観られた。いずれも現在は閉鎖。

 誰も知らない「飛田流」を少しでも読者に知ってもらうために、軽い気持ちでスタートさせた

 それが

 このブログである。




 開設からはや十年。いろんなことがあった。
・投稿していたゲイ向けサイト閉鎖
・その後、BLゲームのシナリオを書かせていただく
・ゲーム発売後、褒められたり叩かれたりしているうちにメーカー公式サイト閉鎖
・同人に逆戻り。ツイッター・ブログ・ダウンロード販売が主な活動の場に



 そして、現在に至る。



 こうして振り返ってみると、ここら辺の僕の人生は、
 幸運とその「揺り戻し」
 が短い期間で繰り返されていたように思う。



 そもそも、である。



 特別文章が上手いというほどでもない。
 特別エロが突出しているわけでもない。
 特別作風が爽やかというわけでもない。
 特別知名度が高いというわけでもない。(むしろ無名)
 特別筆(キーボード)が速いというわけでもない。(むしろ超遅い)


 このような人間が、なぜ小説書きやシナリオ担当に起用されたのか
 本人にも謎である。



 そもそも、である。(二度目)



 なぜ、僕がゲイサイトに投稿したのか。
 これについては、過去にも書いているが、一言で言えば

 お金が必要だった。

 当時は、目についた官能小説系投稿企画に片っ端から応募していて、このゲイサイトもその中の一つであった。
 もし、このサイトに小説書きとして幸運にも採用されていなかったら、のちにBLゲームのシナリオを担当することもなかっただろうし、人生において本格的に小説を書くことはなかったかもしれない。

 なので、このゲイ向けサイトに起用されたことが、その後の僕の字書きとしての生き方に大きく影響したことは、ほぼ間違いない。


 とは言え


 
 小説販売は、前作の『クロイヌ』以降、一年以上お休みしている。

 どうもすみません。

 ……いや、反応が無いので待ってくださっている人がいるのかどうかすら不明なのだが。



 実のところ、小説はこの間もずっと書き続けているのだが、極端にキーボードが遅くなっている。


 それはね


 小説の基礎ができていないため、拙作にだんだん「あら」が見えてきて、

(これでいいのだろうか……)

 と、メビウスの輪をたどるように延々と悩み続けていたのである。



(読者はそこまでこだわりを求めちゃいないよ、とにかくオカズになるエロ、エロ!)

 という、ささやきも頭の隅のどこからか聞こえてくるが、それにホイホイと屈してしまうのもしゃくに障る。
 ザ・へそ曲がり☆





 そんな思考の迷宮に陥っていた時、以前ツイッターでも書いたが『レッツゴ一ヤングコンサート』なる番組を見た。
 いわゆる「懐かしのアイドル」が総出演する企画。
 全盛期から30年、もしくは40年以上経過した元アイドルたち。当然みなそれなりに年を重ねている。

 アイドルといえば昔も今も、若さ・可愛さ・可憐さが命。はっきり言って歌唱力は二の次三の次である。むしろ、歌の上手いアイドルを探すほうが難しいと言ってもいいだろう。
 浅田ミヨコさんなどに代表されるように、当時の(……今でも?)アイドルは美貌が突出していれば、多少の歌のヘタさや音痴は許されていた。

 このステージの出演者、大土易久美子さんもその一人。

「一億人の妹」という大層なキャッチフレーズでデビューした彼女は、若かりし頃、可愛らしい顔、意外にでかぷりんなバストなど、これぞアイドルと言える美貌を誇っていた。
 ただ歌はあまり上手くはなかった。
 いやはっきり言ってしまえば

 とてつもない音痴だった。

 それは本人ですら認めている
 もしかしたら、ミヨちゃんよりも下手だったかもしれない。

 とは言え、さっきも書いたようにあくまでも彼女は「アイドル」なので、それは大きな欠点になることは無い。
 ミヨちゃんの『アカい風船』のように、歌いやすい曲を可愛らしく歌っていれば、音痴も目立たなかった


 はずだった。


 ところがである。
 久美子さんの場合、レコードを出すに連れて、どういうわけか歌唱力をはるかに超えた難しい曲になっていったため、音痴ぶりがさらに悪目立ちしてしまう結果に。




 で、先日放送の『しッツヤンコンサート』。

 ドピンクでフリフリのアイドルドレスを着た、五十代半ばの久美子さんが満面の笑顔で舞台に登場。
 曲は『スプリソグ・サンバ』。


 サ ン バ で あ る 。


 ホイッスルを吹いて出てくる時点ですでに息切れ。
 曲のキーは下げまくっているものの、不安定な音程にさらに磨きが掛かっている。
 それをカバーするかのように、「アーイェ! オーイェ!」の掛け声は大ハリキリ。
 露出した二の腕にぽっちゃりと付いたお肉が、サンバ(風)の激しい振り付けのたびにプルプルと揺れる。
 さらには歌唱力の欠如を隠そうとして(?)、ビブラートっぽい何かを挟み込むものの、基礎ができていないため、かえってそれがより悲惨な状況を招いている。


「観てはいけないもの」一歩手前な
 歌声&パフォーマンスに、
 驚きのあまり、10回以上繰り返して観てしまった。



 もちろん、彼女のように歌唱力が「非実力派」の元アイドルは他にも出演している。
 たとえば、同じステージに出演したナソノ。
 彼女の場合は、歌いやすい曲だからこれといったあらも目立たないし、ご存知のように美貌も歌唱力も「そのまま」である。
 ただ、感想は、

「ナソノも相変わらず美人だなー」

 で終わり。



 全出演者の中で、一番印象に(良くも悪くも)残ってるのは、
 歌とか見栄えとかは別にして、
 ある意味吹っ切れた感のある
 久美子さんだった。

 それを見た時、かすかに光明が見えた。

 僕は、自分の文章力・構成力の無さに囚われすぎていて、小説を書くことを「楽しんで」いなかったのではないか――と。




 どこの世界でも「実力派」と呼ばれる人はいる。
 同人小説界でもそう。
 上手い人は最初から上手いし、努力している人は努力している。
 ただ、小説って、上手い人「だけ」が書く資格があるのだろうか。



 この、文学性のかけらもない文章をご覧になって、すでにお気づきだろうが、
 僕は、けっして「実力派」の字書きではない。
 まして、売れているポジションにいるわけでも、逆にニッチなフェチズムに特化した話を書いているわけでもない。
 さらには、ゲイ向け創作(ポルノ)によく見られる、主要キャラクターに「ゲイしかいない奇妙な世界」を描いているわけでもない。
 どちらかと言えば、「勇一・大吾シリーズ」の田上勇一のように、「普通」の世界に生きるゲイが主役の物語が多い。
「普通」の世界、とは、間近にLGBTへの理解者がいるわけでもなく、カミングアウトが難しい、今、僕たちが暮らしているこの世界のことである。

 本来このような小説は、もっと実力のある方が取り組むべきなのだろうが……。


 でも、そういった話が(少)ない以上、不肖飛田流が書くしかない


 のかもしれない。


 実力も無いのに、難しいテーマで書きたがる、そんな身の程知らずな字書きが、一人ぐらいいてもいいのではないだろうか。






 アーイェ! オーイェ!(※決めポーズ付き)







 というわけで、
 ブログ開始から10年目にして、

 私、飛田流は、勝手ながら

「非実力派宣言」をさせていただきます。



 こんな私ですが、よろしければこれからもよろしくお願いします。



 アーイェ! オーイェ!







 ああそうそう

 次回作は、『他言無用!』(前篇)の続きになる予定。

 こちらも、よろしければよろしくお願いします。



【追記】
 ちなみにこの記事のタイトルの元ネタは

   

   非実力派宣言

 過去に、似たようなタイトルの記事も書いているので、お暇な方はそちらもご参照いただければ。

 →「非主流派宣言」


 そして、本日より、これまで限定公開だった『むンむンぬれぬれ ~ハダカで潜入取材♡ の巻~』の続きを誰でも見られるように、完全公開します。
 まだご覧になっていない方がいらしたら、どうぞどなたでもご覧ください。




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