追悼・小池一夫先生

2019年04月19日 23:26

小池一夫。
言わずと知れた、劇画界の超大物であり、高橋留美子、原哲夫、板垣恵介、堀井雄二、さくまあきら、西村しのぶ、山本直樹ら、数多くの漫画家・クリエイターを育て上げた名伯楽としても知られている。

当然、僕ごときが足元にも及ばない、存在すら知られてはいけない大先生である。


もちろん、著作を拝見してお名前は存じていたが、初期のセックス&バイオレンスな作風と、あの、迫力あるお顔立ちからして、とてもとても怖ーーーーい方なのでは、と想像していた。



で、のちに先生のツイッターを見つけることになるのだが、おそらく初めて僕がそれに触れたつぶやきがこちら。

2012年09月06日(木)
小池先生でも「ファ●ク」って言わないのか……。ちょっと驚き


元ツイートがどういう内容かは不明だが、まだ、先生のことを「怖い人」と誤解している様子がうかがえる。

2012年11月05日(月)
「五体満足で、何がコミュニティ障害だ、甘えるな!」(小池先生のツイートより) す、すみません……。甘えてますね私。「コミュ障」は「人付き合いが苦手」を、体よく言い換えているだけなのかも。ただ、僕は「ものすごく周りに気を遣う(と思われている)人」の「別の顔」を全力で引きずりだすのが
天才的にうまいので、『純と愛』の愛君並みに常にビクビク。ドラマでもそうだが、人は自分の本性を白日の下にさらされると、おぞましいほどに逆上し、攻撃を仕掛けてくる。もちろん、それをされて黙っている僕ではないので、事態はさらに泥沼化。「優しさ」「正義」が一度ねじれると、最上級の狂気に。

2012年11月09日(金)
小池先生に届けられたという「BL厳選50冊」。腐女子さんの布教エネルギー半端ない。一方ゲイ向けだと「厳選××」みたいな作品は存在する? 男の性欲のごとく、読むまではちやほやしてくれるものの、出すもの出したらポイ、では寂しい。そもそもゲイ小説の書籍化の機会が…(涙)。あ、おはよう。


「小池先生とBL」の組み合わせに、ちょっと意外に思っているらしい。


で、それから四年後。

2016年07月11日(月)
小池先生のツイッターは
本当に小池先生がつぶやいているのだろうか。
「中の人」が五人くらいいそうな気が……。
(※冗談)

2016年07月21日(木)
小池先生、偉大な業績と そ の 風 貌 から、すごくコワい人だと思っていたのだが……。
ファンになりそうである。

2016年08月07日(日)
この小池先生は
本当に僕が(著作等で)知ってる
小池先生だろうか……。 >RT


このあたりから、八十代とは思えないギャグやお茶目さに面食らい、偉大な劇画原作者としては別に、人生の先輩として好意を持つようになる。

乙女チックなお三時のおやつや、渋いバーでのカクテルの写真に、「僕もこう歳を取りたいなぁ」と憧れを抱く。


しかし、昨年の秋――

2018年09月01日(土)
劇画原作者の小池先生が、体調を崩して入院中らしく、とても心配。
ツイッターを拝見する限りでは、病状は楽観視できないようにも見える。

普段、「死」を意識することはめったにないのだが、それはまったく無縁というわけでもなく。
あたふたとしつつスキャン。
いやここは執筆だろ、と自分でも。


この頃は正直、いずれ退院されるのだろうと楽観的に考えていたが、その後、一時外出を除いては、最期まで退院されることなく……。

2018年09月29日(土)
>RT
小池先生、ご容体が優れないようで、とても悲しい。
でも、ご自身の生きざまというか、命の尊さを伝えてくださっているような気も。
僕だったらきっとツイッター辞めて、一人で泣いてる……。

明日は当然来るものではないと再認識。
何もかもずるずると先延ばししてきた人生。せめて文章だけは。

2018年10月18日(木)
小池先生のつぶやきのペースが戻ってきてくれてうれしい。たとえお説教的な内容であったとしても、心地よく感じる。
肩書としては、僕など足元にも及ばないほどの大先生だが、大物さ・お歳を感じさせない文章に、僕も「こうありたい」と思う。
入院生活の長さから言って楽観視はできないが快復を祈念。

2019年01月18日(金)
小池先生のご病状(※認知症)についての告白はショックだった……。
「その」可能性を全く考えていなかったので。

もちろん、劇画・著書・ツイッターぐらいでしか存じ上げないわけだが、劇画原作者の一面とは別に、「お茶目なおじいちゃん」というイメージを勝手に持っていた。
何事も「永久」は無いのだと痛感。

2019年01月26日(土)
諸々いいねありがとうございます。

小池先生は時々ドキッとすることもおっしゃるけど、どういう状況でもお茶目さをお忘れにならず、素晴らしいなぁ。と。

地震。
熊本で起こった時は外出していて気付かなかったのですが、帰ってしばらくすると、家がミシミシと揺れてギョッ。
あれは嫌なものですね。

2019年02月16日(土)
先生、もっと言ってやって……!(※RT https://twitter.com/koikekazuo/status/1096576379158581248

小池先生のような高齢男性が、ここまではっきりと同性愛を支持するって珍しくない?
「頭ごなしに」反対して当然(異常動物、少子化、自然の摂理云々)、良くて「まぁ勝手におやんなさい(どうでもいいけど)」が大半かなと思ってた。

巨匠の発言である事に意味が。

2019年03月24日(日)
最近ちょっとブルーなのは、劇画原作者の小池先生のツイートが四日前から途切れているから。
それまでほぼ毎日つぶやいていたのに。

そして、内容がちょっと……気になる。

ただの思い過ごしだといいなぁ。

2019年03月27日(水)
小池先生が復活されてとてもうれしい。
ただ、もし僕が小池先生の立場だったら、ベッドの上で一日中泣いていると思う。今みたいにふざけたツイートは無理。
でも泣き尽くした後に、徐々にでもふざけたい。
死をネタにするとすぐさま不謹慎とクレームが付きそうだが、
最後は笑って笑わせて終わりたい。



そして、4月13日。
この日の先生のツイート

ゲイが主題の作品には、ゲイかなあ?と思われている人は絶対キャスティングされないわね、むしろ女好き、奥さん素敵、という芸能人しかキャスティングされないわよね~!という結論をもって、このオフ会は終了とさせていただきます。
19:10 - 2019年4月13日



を拝見して、僕は「そんなものかなぁ」と思い、アンケートを実施。


【質問】ゲイ、またはバイセクシュアルの男性の方にお訊きします。この頃、ゲイをテーマにしたテレビドラマが増えてきましたが、ゲイ役を演じる俳優にあなたは何を求めますか(俳優本人がどうあってほしい)?
複数ある場合は、もっとも強く希望する選択肢をお選び下さい。



結果は明日出るのだが、その前に、まさかの――。

まだ実感はない。
「ゥおーい。ただいまー」とまたいつものようにつぶやいてくれそうな気がして。


才能においては、絶対にと言っていいほど及ばないので、せめて先生の生き方や考え方を参考にしたいとずっと思っていた。
「理想のおじいちゃん」「人生の指針」――そんな立場にいる方だった。



けっして先生に追いつけることはありませんが、

明日からも、これまで通り文章を書かせていただきます。


小池先生
あなたのツイートで何度も心が楽にならせていただきました。

本当に、本当にありがとうございました。


飛田流

うまいメシは食わせない!

2019年01月13日 23:54

うちのHDDレコーダーにはおかませ
ではなく
おませか
でもなく
おまかせ録画機能があり、好きなジャンルの言葉を入力すると、自動で関連番組を録画してくれる。
たとえば「温泉」だと、普通の紀行番組の他に、なぜかニュース番組が。「えー」と思って消そうとしたものの、念のためさっと早送りしたら、

ドキッ! ボカシだらけの温泉(男湯)

だったりしたことが。



で、急に話は変わるが、純●。
メンバーの一人が、文●砲をまともに食らって、即引退したあの騒動。ファンでも何でもないし、事実なら同情もしないが、ベ●キー騒動の時のような、「芸能人をつぶして雑誌を売り上げるシステム」に薄気味悪さを感じる。

たまたま彼らは、新しいドラマの宣伝番組に出ていて、明日もその番組が放送されるはずだったのだが、番組表を見ると別番組になっていた。


なんでこんな話をしたのかというと、今日、なぜかうちのHDDレコーダーに、予約した覚えのない●烈の番組が録画されていたのだ。しかもそのタイトルが

「純●おめでとうSP」。

ありえない……。

なんだろう、ブラックジョークなのだろうか……と内容を観たら、騒動前に収録した番組の再放送らしい。
地上波ではなく、CSの番組なので、差し替えはできないのかもしれない。


ここで疑問なのは、なぜ予約した覚えのない彼らの番組が録画されたのか。
しばらく考えて、

スーパー銭湯アイドル

だったことを思い出す。



放送日から数日後に芸能界を去ることになることもしらず、今年の抱負を笑顔で語る彼。
自業自得とはいえ、ただただ切ない。


そして、タレントを次々とつぶしていくあの雑誌に憤りも。


あの出版社は大会社なので、作家としては、あそこから本が出れば一流と言えるかもしれない。
だけど、このやり方は好きではない。


一昔前までは、老舗出版社主催の文学賞に入賞して、紙の雑誌・本が出ないと作家として認められなかったが、今は個人でもウェブ小説投稿サイトなどから商業出版することができる。
僕にその能力があるかと訊かれればムニャムニャ……だが、少なくとも今はそういう道があることが大事。




以前、ねほ●んぱほ●んというトーク番組に、芸能スクープ記者・カメラマンが出てきて、

「これで稼いだ金で食っている飯はうまいんかい?と」
という問いに

「全然、おいしいですよ」
「最高です。喜んでくれるし、面白いスクープが出ると。やっぱり需要があるので」


と答えていたので

まずは、その雑誌を買わない。

なんなら稼がせない。需要をつぶす。
飯そのものを食わせない。他人の人生をつぶし続ける限りは。


そして、ここからが大事だが


仮にその雑誌、もしくは出版社がつぶれたとしても、
才能ある個人の表現者の作品がちゃんと商業的に世に出て、読者に提供されるシステムを強化する

出版社がつぶれるつぶれないは別にしても、個人が作品を出版できるルートは多ければ多いほどいい。



千里の道も一歩から。



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まるちゃんとぼく

2018年08月27日 22:21

 突然、今日の夜飛び込んできたニュース。

 漫画家 さくらももこさん死去 「ちびまる子ちゃん」の作者

 ショックというより
 呆然。



 前々から書いているが、僕はエロ小説書きでありながら(そして、それなりの年齢でありながら)、ほのぽのホームドラマ・アニメが大好物である。

『ちびまる子ちゃん』もその一つ。


 どれだけファンだったかについて、かつてブログで書いたと思ったのだが、今、ちょっと見つからないので、あらためて書く。


 30代後半以上の人は覚えていると思うが、まる子のアニメが始まったときは大変なブームとなり、バブル景気真っ最中ということもあって、世の中みんながピーヒャラピーヒャラ言っていた。

 その勢いで、劇場版も制作されることとなり、いい年であった僕も、当時在住していた東京で、映画館に足を運んだ。
 あまりにもブームだったので、ちょっとノリで見に来ましたみたいな顔をして。
 なぜだか電話100年を記念して制作され(当時のスポンサーの一つがN●T)、最後のエンディングでずらりとN●T各社の社名が並んだのが違和感

 で、二作目、『ちびまる子ちゃん―わたしの好きな歌』 。
 このころ僕は人生に迷い始めていたのだが、それでも観たくて、冬休みに帰った地元の映画館に足を運んだ。
 ところが、そこの係員の男が、「いいんですかっ、ちびまる子ですよっ」としつこくしつこく僕に念を押す。

飛田「いいんです……(ボソボソ)」
係員「いったん入ったら(入れ替え制なので)次の映画は見られませんよっ」
飛田「……いいんです……」
係員「あっ、(同時上映の)寅さんが観たいんですねっ」
飛田「……(いいかげんにしてよぉ)」


 今でも覚えている。
 で、やっぱり館内は子供と母親だけだったが……。



 ブームはさらに続き、なんと翌年、さくら先生は実写ドラマ『さくらももこランド・谷口六三商店』の脚本を担当。
 これはまる子とは関係のない、下町のせんべい屋を舞台にしたほのぼの(でやや癖のある)ホームドラマ。

 こちらは大ブームになったとは言えないが、今は美人女優として知られている夏川結衣さんがおバカ姉ちゃんを演じて、それがまたハマっていた。


 エッセイも執筆。
 まる子と同じく日常のささやかな出来事、それも女性なら隠しておきたいであろう事柄をあえてさらけ出し、笑いを取るという、独特の文体。


 特に健康マニアであることは有名で、それをまるまるテーマにしたエッセイを出したことも



 だからこそ、なぜ……という思いが。



 あくまで個人的な事情だが、ブーム時のまる子は僕の青春時代と重なっていて、その意味でも特別な思い入れがある。
 そして、長谷川町子先生も臼井儀人先生も亡くなってしまったが、「まる子=さくらももこ」でもあるので、その時とはまた違う受け止めが。



 僕も「ご冥福を」なんて言えない。
 早すぎる……。

フィクションのちから

2017年08月29日 22:55

 僕はいつも寝る時にスマホやwi-fi機器の電源を全部切ることにしている。
 電源の節約ということももちろんあるが、機械の光が目に入ると気になって眠れないから。わりと神経質。
 
 で今朝、たまたま6時過ぎに起きて、wi-fiとスマホの電源をつけたら

 ピロンピロン

 と突然防災速報アプリの警報音が鳴った。(地震・水害などの警報をすべて同じにしていた)
 
 まだ寝ぼけていたので、画面はすぐに見ず、朝から雨が降っていたこともあり、
(ゲリラ豪雨の警報なのかな)
 と思いつつ、数分ベッドの中で目を閉じていた。



 しばらくしてから画面を見ると
 

    20170829_211344-l.jpg
 


 えええ……。
 
 もう飛んじゃってるし。
 あわててワンセグをつけると、全局がミサイル報道一色。
 
 うわぁ……。
 
 起きて、歯を磨き、重い気分でメシを食う。
 テレビはどのチャンネルでも、このニュース。
 しかし、BSプレミアムだけは通常通りの番組を放送していた。
 直接の被害もなさそうだし、そのままBSで『ひよっこ』を視聴。
 
 地上波放送ではニュースで飛ばされたので、ストーリーについては触れないでおくが、今回の放送の中では

「大丈夫」「頑張ろう」

 という言葉が、かなり多く出てきた。
 もちろんそれは単なる偶然に過ぎないのだが、その言葉はとても心に染みた。

 ちなみに、同じ脚本家の朝ドラ『おひさま』(放送直前に東日本大震災が発生)でも、番組内で関東大震災が発生した際、登場人物のセリフで、

「東京だけでなく日本も大丈夫ですよ。そんなやわな国ではありません、私たちの国は」

 と言ってくれた。
 これはもちろん現実の世界での大震災を意識したセリフだと思われるが、当時録画したビデオを今見てもジーンとくる。



 このように、フィクションが心の支えになること、ってやっぱりあるんだなと改めて実感。
 自分の小説がそれになり得るかはわからないけれども、そうなったらいいなとは思う。誰かの心の救い的な。まぁお金も大事だけど。
 フィクションってそのためのものじゃないかなと思う。※個人の感想です




 ただ、それはそれとして

 しばらくは、スマホの電源を消さずに寝ることにしよう。




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    他言無用! (前篇)

非実力派宣言

2017年07月25日 20:25

 なんかね
 今日でこのブログを始めて、10年になるそうですわよ。
 おめでとう俺。←定番のセルフおめコメ




 というわけで、当ブログを開始したのは、2007年7月25日
 この年に有料ゲイ向けサイト(※)でデビュー? した僕だが、当時(から現在に至るまで)雑誌掲載などの実績が何一つなく、今よりももっともっと無名だった。

※有料版と無料版があり、無料版では期間限定でゲイ向けマンガ・小説・グラビアなどが、有料版では掲載されているすべての作品が観られた。いずれも現在は閉鎖。

 誰も知らない「飛田流」を少しでも読者に知ってもらうために、軽い気持ちでスタートさせた

 それが

 このブログである。




 開設からはや十年。いろんなことがあった。
・投稿していたゲイ向けサイト閉鎖
・その後、BLゲームのシナリオを書かせていただく
・ゲーム発売後、褒められたり叩かれたりしているうちにメーカー公式サイト閉鎖
・同人に逆戻り。ツイッター・ブログ・ダウンロード販売が主な活動の場に



 そして、現在に至る。



 こうして振り返ってみると、ここら辺の僕の人生は、
 幸運とその「揺り戻し」
 が短い期間で繰り返されていたように思う。



 そもそも、である。



 特別文章が上手いというほどでもない。
 特別エロが突出しているわけでもない。
 特別作風が爽やかというわけでもない。
 特別知名度が高いというわけでもない。(むしろ無名)
 特別筆(キーボード)が速いというわけでもない。(むしろ超遅い)


 このような人間が、なぜ小説書きやシナリオ担当に起用されたのか
 本人にも謎である。



 そもそも、である。(二度目)



 なぜ、僕がゲイサイトに投稿したのか。
 これについては、過去にも書いているが、一言で言えば

 お金が必要だった。

 当時は、目についた官能小説系投稿企画に片っ端から応募していて、このゲイサイトもその中の一つであった。
 もし、このサイトに小説書きとして幸運にも採用されていなかったら、のちにBLゲームのシナリオを担当することもなかっただろうし、人生において本格的に小説を書くことはなかったかもしれない。

 なので、このゲイ向けサイトに起用されたことが、その後の僕の字書きとしての生き方に大きく影響したことは、ほぼ間違いない。


 とは言え


 
 小説販売は、前作の『クロイヌ』以降、一年以上お休みしている。

 どうもすみません。

 ……いや、反応が無いので待ってくださっている人がいるのかどうかすら不明なのだが。



 実のところ、小説はこの間もずっと書き続けているのだが、極端にキーボードが遅くなっている。


 それはね


 小説の基礎ができていないため、拙作にだんだん「あら」が見えてきて、

(これでいいのだろうか……)

 と、メビウスの輪をたどるように延々と悩み続けていたのである。



(読者はそこまでこだわりを求めちゃいないよ、とにかくオカズになるエロ、エロ!)

 という、ささやきも頭の隅のどこからか聞こえてくるが、それにホイホイと屈してしまうのもしゃくに障る。
 ザ・へそ曲がり☆





 そんな思考の迷宮に陥っていた時、以前ツイッターでも書いたが『レッツゴ一ヤングコンサート』なる番組を見た。
 いわゆる「懐かしのアイドル」が総出演する企画。
 全盛期から30年、もしくは40年以上経過した元アイドルたち。当然みなそれなりに年を重ねている。

 アイドルといえば昔も今も、若さ・可愛さ・可憐さが命。はっきり言って歌唱力は二の次三の次である。むしろ、歌の上手いアイドルを探すほうが難しいと言ってもいいだろう。
 浅田ミヨコさんなどに代表されるように、当時の(……今でも?)アイドルは美貌が突出していれば、多少の歌のヘタさや音痴は許されていた。

 このステージの出演者、大土易久美子さんもその一人。

「一億人の妹」という大層なキャッチフレーズでデビューした彼女は、若かりし頃、可愛らしい顔、意外にでかぷりんなバストなど、これぞアイドルと言える美貌を誇っていた。
 ただ歌はあまり上手くはなかった。
 いやはっきり言ってしまえば

 とてつもない音痴だった。

 それは本人ですら認めている
 もしかしたら、ミヨちゃんよりも下手だったかもしれない。

 とは言え、さっきも書いたようにあくまでも彼女は「アイドル」なので、それは大きな欠点になることは無い。
 ミヨちゃんの『アカい風船』のように、歌いやすい曲を可愛らしく歌っていれば、音痴も目立たなかった


 はずだった。


 ところがである。
 久美子さんの場合、レコードを出すに連れて、どういうわけか歌唱力をはるかに超えた難しい曲になっていったため、音痴ぶりがさらに悪目立ちしてしまう結果に。




 で、先日放送の『しッツヤンコンサート』。

 ドピンクでフリフリのアイドルドレスを着た、五十代半ばの久美子さんが満面の笑顔で舞台に登場。
 曲は『スプリソグ・サンバ』。


 サ ン バ で あ る 。


 ホイッスルを吹いて出てくる時点ですでに息切れ。
 曲のキーは下げまくっているものの、不安定な音程にさらに磨きが掛かっている。
 それをカバーするかのように、「アーイェ! オーイェ!」の掛け声は大ハリキリ。
 露出した二の腕にぽっちゃりと付いたお肉が、サンバ(風)の激しい振り付けのたびにプルプルと揺れる。
 さらには歌唱力の欠如を隠そうとして(?)、ビブラートっぽい何かを挟み込むものの、基礎ができていないため、かえってそれがより悲惨な状況を招いている。


「観てはいけないもの」一歩手前な
 歌声&パフォーマンスに、
 驚きのあまり、10回以上繰り返して観てしまった。



 もちろん、彼女のように歌唱力が「非実力派」の元アイドルは他にも出演している。
 たとえば、同じステージに出演したナソノ。
 彼女の場合は、歌いやすい曲だからこれといったあらも目立たないし、ご存知のように美貌も歌唱力も「そのまま」である。
 ただ、感想は、

「ナソノも相変わらず美人だなー」

 で終わり。



 全出演者の中で、一番印象に(良くも悪くも)残ってるのは、
 歌とか見栄えとかは別にして、
 ある意味吹っ切れた感のある
 久美子さんだった。

 それを見た時、かすかに光明が見えた。

 僕は、自分の文章力・構成力の無さに囚われすぎていて、小説を書くことを「楽しんで」いなかったのではないか――と。




 どこの世界でも「実力派」と呼ばれる人はいる。
 同人小説界でもそう。
 上手い人は最初から上手いし、努力している人は努力している。
 ただ、小説って、上手い人「だけ」が書く資格があるのだろうか。



 この、文学性のかけらもない文章をご覧になって、すでにお気づきだろうが、
 僕は、けっして「実力派」の字書きではない。
 まして、売れているポジションにいるわけでも、逆にニッチなフェチズムに特化した話を書いているわけでもない。
 さらには、ゲイ向け創作(ポルノ)によく見られる、主要キャラクターに「ゲイしかいない奇妙な世界」を描いているわけでもない。
 どちらかと言えば、「勇一・大吾シリーズ」の田上勇一のように、「普通」の世界に生きるゲイが主役の物語が多い。
「普通」の世界、とは、間近にLGBTへの理解者がいるわけでもなく、カミングアウトが難しい、今、僕たちが暮らしているこの世界のことである。

 本来このような小説は、もっと実力のある方が取り組むべきなのだろうが……。


 でも、そういった話が(少)ない以上、不肖飛田流が書くしかない


 のかもしれない。


 実力も無いのに、難しいテーマで書きたがる、そんな身の程知らずな字書きが、一人ぐらいいてもいいのではないだろうか。






 アーイェ! オーイェ!(※決めポーズ付き)







 というわけで、
 ブログ開始から10年目にして、

 私、飛田流は、勝手ながら

「非実力派宣言」をさせていただきます。



 こんな私ですが、よろしければこれからもよろしくお願いします。



 アーイェ! オーイェ!







 ああそうそう

 次回作は、『他言無用!』(前篇)の続きになる予定。

 こちらも、よろしければよろしくお願いします。



【追記】
 ちなみにこの記事のタイトルの元ネタは

   

   非実力派宣言

 過去に、似たようなタイトルの記事も書いているので、お暇な方はそちらもご参照いただければ。

 →「非主流派宣言」


 そして、本日より、これまで限定公開だった『むンむンぬれぬれ ~ハダカで潜入取材♡ の巻~』の続きを誰でも見られるように、完全公開します。
 まだご覧になっていない方がいらしたら、どうぞどなたでもご覧ください。




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三コマ人生

2017年07月18日 21:09

 今さら感もあるが、毎日少しずつ「プチ断捨離」をしている。

 とは言え、確実に要らない、と断言できるものは少なく


(あ、これいつか使うかも……)
(これはちょっと捨てきれない……)



 優柔不断な性格が災いして、モノ(家族によると“ガラクタ”)は溜まる一方。




 というわけで、まずは紙(書類・写真・雑誌)系のブツから、スキャンして断捨離っている。


 そんな中


 昔書いたノートが出てきた。



 唐突ですが、三コマ漫画です。(絵じゃないけど)
 ご覧ください。


    3koma1.jpg

    3koma2.jpg

    3koma3.jpg


 以上。


 なにこれ……。
「四コマ」にもなっていないし……。




 いつ書いたんだかねー、これ。

 記憶に無いぐらい昔、だと思う。




 このように、最初の数ページだけ、意気込んで記入しているノートが他にもいくつかうちには転がっている。
 見ての通りの、


・字だけでもうまく見せかけようとして、内容の理解に至っていない
・シナリオ教則本の丸写し
・実感・体験が伴わない(習作の経験が少ない)、頭でっかちの理論主義



 い、痛々しい……。


 きっと、「俺には特別な才能がある」と粋がっていた頃だろう。
 実際は、いつだって人生「三コマ」までしか進めないくせに。


 それから●十年。


 現在はこのようになっております。



 せめて四コマ目には進みたい。






 ちなみに
 スキャン後このノートは速攻で捨てました。




 しかし



 あの時抱いていた
 根拠なき野心は



 まだ捨てきれない……。



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教えてエラい人

2017年02月03日 21:42

 先日、三つのアンケートを実施しました。

 まずは二つ。


【質問】あなたがゲイと自覚する前に、男性の裸を初めて性的に意識したのはいつ頃ですか。(明確に感じたエッチな気持ち未満の、モヤモヤした気持ちも含みます)

第二次性徴後~中/学/生 2票
 (←こう書かないとブログに登録を拒否される)


【質問】あなたが自分がゲイだと自覚したのはいつ頃ですか。
※ここでの「自覚」は、前問の「モヤモヤした気持ち」から一歩進んだ、
明確に同性が恋愛対象と意識した
あるいは同性の裸に(性的に)興味を持つようになった
時のことを指します。


中/学/生 12票 
高校生 2票
高校卒業後~二十代前半 3票



 得票数に大きな違いがあるけど、ゲイの目覚め、および、自覚は中/学/生が中心ということになりますね。



 これを踏まえて、三つ目の質問。


【質問】中/学/生のあなた。同じクラスの別の男子が、クラスの大半の生徒に「オカマっぽい」といじめられています。いじめの輪はどんどん広がり、ボスがあなたにも「こいつをいじめないとお前もオカマだ」と強要。(あなたがゲイである事はバレていない)
どうする?


やむを得ずいじめに加担 1票
拒否も加担もできない・転校する・不登校になるなど 1票



 うーん……。

 まずは、正直にお答えいただき、ありがとうございました。

 告知を繰り返したにもかかわらず、この得票数なので、「答えが無いのが答え」なのかなぁ。

 そもそも
「いやー実は俺男が好きでさー」
 なんてことを言ったら確実にいじめられる。
 確実にゲイ要素を持った子はいたはずなんだけどね。

 とはいえ、腕力なら誰にも負けないであろうゴリラみたいなゲイの殿方(※誉め言葉)も、同じゲイの人がいじめられていたとしてもスルーしていたのかな、とはちょっと気になった。








 なぜこの質問をしようかと思ったかと言いますと。

 ゲイであることによっていじめを受けた・自殺を考えた、という意見はたまにアンケートなどで目にすることがあるんだけど、「学生時代、いじめられているゲイを別のゲイがかばった」という話はほとんど見たことが無かったので、ちょっと訊いてみようと。

 うーん、確かに難しい問題……。



 自分ならどうするか、ですが。


 まず、僕が同性の裸を意識したのは、小学校のころかなぁ。銭湯に行った時、当然のことながら、全裸の男たちがわんさかいて、ドキッとした。
 その気持ちがなんだかわからないまま、テレビのクイズ番組に、羽織袴で出てきた大学応援団の学生に心を奪われる。

 中学時代。

 僕は
 昔からこう
 なので、他人から見下されやすいというか、馬鹿にされやすい。
 みんなと一緒に行動しないとか
 方言を使わないとか
 とんちんかんな発言をするとか
 で、なめられた末のいじめを受けることもあった。

 経験者ならわかっていただけると思うが、クラスのボスグループを敵に回すとしんどいっすよね。何かと。
 その時の「彼ら」の他人を見下した表情・言動は、今、小説でそのようなキャラを書くのに、大変役立たさせていただいている。

 ただ、当時自覚が無かったこともあり、ゲイとしてからかわれることは無かった。

 その自覚が芽生えたのは、高校を卒業して、書店でゲイ雑誌を立ち読みしたころだろうか。(誌名は忘れた)
 ただ、すぐに認めたわけではなく、徐々に徐々に、という感じだったと思う。



 話を戻して、もし僕が中学時代そういういじめを強要されたら……

 今なら、「誰かに相談」するだろうか。
 でも、なまじ教師に相談しても当てにならないどころか、チクリが漏れてクラス中を敵に回すこともありうる。

 当時なら……うーん……
「拒否も加担もできない」末に結局自分もいじめられる、かなぁ。
 コワイコワイ。




 昔シナリオを書かせていただいた『体育教師 極(きわめ)』の中で、篤永祐斗(とくながゆうと)というキャラが登場するのだが、外伝『僕の君』も含めて、ちょっとだけその問題に触れている。
(エロゲーなので、そんなに深く掘り下げているわけではないけど)

 つまり、

 ゲイ発覚(アウティング)→誰も助けない


 という“定番”の流れ。

 そう
 誰も助けない
 んですよね。

 祐斗の場合は、亘武が“助ける”んだけど……。

 いじめだけでも助けるのは難しいのに、そこにアウティングが絡むともう絶望的。

 というわけで

 「自分の身を守るのは自分しかいない」という当たり前の結論。


「LGBTいじめに対してはこうすれば良い」という「正解」を
 教えて誰かエラい人。




 投票ありがとうございましたー。



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ロマンをもっと。

2017年01月03日 21:33

 あけましておめでとうございます。
 素人です。


 以下、ダラダラ長く書いているから、ヒマがあるときにでも読んでね。




 昨年最後のブログでも言いましたが、去年、飛田流が出した小説は『クロイヌ』一作きり。(過去の作品をリメイク)



 申し訳ない限りです。




 書けなくなったんですよね。小説が。

 とは言っても、

「もういや! 小説なんて書けないっ!!」

 っていう、ネガティブな感情と違って
 小説の怖さと奥深さをわずかながらも知ったと言いますか、はい。



 初期のころは小説を書いているだけで楽しかった。
 だが、これでいいのかな……と思い始めるように。


 昔の――ラブなビーのころの話を読み返してみると、なんかこう……

 なんかこう

 なわけですよ。やたらと欠点が目につくというか。 
 オハズカシイ限り。だから毎回リメイクをしている


 ただし、怖いもの知らずの勢いだけはある かもしれない




 そもそも

 なんでポルノ的な小説を書いているのか。
 思い返してみる。

 まずはお金。
 腹が減っては戦ができぬ。ちょっと違うか。

 ポルノを書くにあたって、すごい覚悟があったわけではない。
 ぶっちゃけた話、簡単に稼げる……というより、

 素人が文章を書いて、ある程度確実にお金をもらえる方法

 が、他に思いつかなかったから。
「バイト感覚」と言われても仕方がない。

 まったく実績が無かったにもかかわらず、幸運にも(?)ラブなビーに拾われて、小説らしきものを書かせていただくことになる。これが飛田流としてのスタート。


 と思いきや、翌年にラブビが更新停止→サイト消滅。
 途方に暮れているところへ、またもや幸運にも商業ゲームシナリオのお話が。

 制作発表から 三 年 半 後 、無事発売される。
 BLゲームカテゴリーとして販売されたこのゲームは、各方面に衝撃をもたらした
 で、さらにその三年後、メーカー公式サイトが更新停止→サイト消滅。


 ……あれ


 デジャブ……?


 にもかかわらず、当時はそんなに危機感は持っていなかった。

(また、幸運が訪れるのでは……)

 心のどこかでそんな慢心が無かったかと問われれば、
 まったく無かったとは
 言えない
 かもしれない。



 それからさらに時は流れ

 現在の活動(?)内容は、ツイッター中心&時たまブログ。

 まぁね……書きやすいのでどうしてもツイッターに力を注いじゃうってことはある。
 僕の原点「班日誌」に近いものがあるので。
 そこらへんのいきさつについては、アマゾンkindle著者ページプロフを見てね。



 なぜ、小説を書くペースが落ちたのか
 そこら辺の話などを。



 突然ですが、正月のテレビ番組ってどう? 面白いですか?
 僕はそれほど……。
 グルメ・お笑い・スポーツ・旅・再放送・「いつもの番組」の長時間SP……の組み合わせがほとんどだし。

 昔の正月特番はスターが顔を揃えてそれなりの出し物を見せてくれる華やかさがあったんだけど、今は、低予算でそこそこ視聴率が取れそうな手堅い番組ばっかりになってしまった。

 ここで我が身を振り返る。

 僕自身も「正月番組」のように、書きやすくて、ありがちな小説ばかり書いていないか、と。

 ……に、気付いた時、キーボードを打つ指が止まった

 のであります。

 そして、自分の文章力・想像力・構成力の無さに絶望する。

 バイト感覚で書いていたツケが今ここで……。(涙)



 で、迷宮の長いトンネルに突入。
 それがここ数年。



 去年こんな宣伝つぶやきをした。


【広告】あたし、官能小説書いてるンです
もうすぐお正月
だけど昔みたいにワクワクしなくなった どうしてかしら
きっとケーヒセツゲンで
世の中からロマンがなくなっちゃったからじゃないかしら

エロにロマンをお求めの貴殿に
飛田キンドル



 ロマン。(クチ●ンではない)


 また、話飛ぶよ。

 昔、ロマンポルノがマイブームで、実際に映画館に観に行ったり、ビデオレンタルしたことがある。その中で「ロマンポルノ総集編」というのがあって、ある監督の言葉で

「『ロマンポルノ』の、『ロマン』をフィーチャーしたかった」

 という言葉が今も印象に残ってる。(言い回しはおそらく異なる)


 そう

 ゲイ向けアダルトにも、もっとロマンがあって良いのではないだろうか。

 てなことを言うと

「すかしてんじゃねーよ」
「ヌケればいいんだよ」


 という声が聞こえてきそうだが、


 ヌケるヌケない以外の部分でも勝負したい


 のであります。


 基本、へそ曲がりなので、あんまりにもエロばっかりの中にいると、ちょっと反抗したくなる。


 そんな私です。

 うん、書いててすっごく恥ずかしい。




 去年の抱負は、

「行ぎでぇ道ば行っで、結果も出すべ」(我が道を行きつつ、結果も出そう)

 だった。


 そして、これを書いた一か月後、まさかの

 ジーメン休刊。

 同誌で活動されていた作家さんの連載が一時中断し、同人ダウンロードショップにて、活動を再開される方も。 

 その後、ゲイ向け漫画のほうは、同人サークル、あるいはゲイショップの主催でアンソロジーが販売され、即完売という盛況ぶり。

 一方ゲイ小説のほうは……


 そのような話を聞いたことが無い。

 このように、いまだに小説を取り巻く環境は厳しい。

 だからこそ、エロ一色じゃなくて、それ以外の小説もあってはいいのではないかしらって、流思うの……。(←自信の無さの表現)
 僕の場合、ロマンをもっと盛り込んだ小説が書けるようになりたい。

 しかし、まだそこまでの実力は無い。けっこう歳行ってるのに。

 なぜ無いのかというと、実のところ、


 小説を読むのがそれほど好きじゃないから。


 これ……致命的じゃね? って自分でも思う。
 思うけれども、

 逃げるは恥だし役立たず。

 困難から(これまでのように)目をそらさずに、きっちりと立ち向かわないといけないようだ。




 今年の抱負。

「嫌なこともやろう」(※小説の読書・執筆)

 今さら遅いのかもしれないが、他にヤる人がいないのであれば、自分がヤるしかない。


 自分でゆーのもなんですけれど

 人生かけてます。



 ネタがいちいち古いところはお許しください。


 よろしければ、今年もよろしくお願いします。



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黒船総進撃

2016年08月03日 16:43

 電子書籍読み放題の「Kindle Unlimited」が月額980円で日本でもスタート

 掲載するかどうか迷ったのだが、すでに自作を宣伝している作家さんもいらしたので……。
 以前もご紹介したキンドル本読み放題サービスが本日より日本でも開始。といってもキンドル本すべてではなく、「キンドルセレクト(専売)」に登録していて、作者が了承している作品のみ……だと思う。
 したがって飛田の小説は読み放題から除外されている。(デジケなど他ショップでも販売しているため、セレクトに登録不可)

 読み放題の本をキンドルクラウドに一度に登録できるのは合計10冊まで。それ以上読みたい場合は、読み終わった(読み放題の)本を解除して、新しい本を登録する必要がある。
 作者にきちんとお金が入るのかが気になるところだが、ダウンロード後初めて読まれたページ数に応じて分配金的なものが入るらしい
 30日間無料体験あり。



 さてさて、いよいよ始まったキンドル(一部)読み放題。
 これまでは、著者の熱烈なファンかお金に余裕のある人以外は、その人の著作をすべて買うこと(いわゆる「大人買い」)は無かったと思われる。
 だが、このシステムだと試し読み感覚で読めて、しかも著者にも(読んだページ数に応じて)いくばくかのお金が入ることになる……のだろうか?
 ちなみに僕の小説は、さっきも書いたようにキンドルセレクトに登録していないので、申し訳ないが読み放題にはならない。

 書き手(売り手)としてはこのサービス、正直、怖い部分もある。
「分配金」の多寡も気になるけれど、テキトーに読み捨てられたりするかも……という。

「本を借りて読む」と言えば、図書館・および貸本屋がそれに当たる感じだけど、図書館には「薄い本」(エッチな本)は置いてないし、貸本屋は定額制じゃないから読み放題というわけでもない。
 あと、いちいち施設に出向いて貸し借りする手間があるから、実際にはそんなに多くの本は借りられないだろう。

 そこへ黒船あまぞん総進撃。
 メリケンさんはほんとドライよね……。

 ただ、前の記事でも書いたようにキンドルには、かなり世話になっている一面もある。
 もし
 ネットも
 デジ同人も
 キンドルも無かったら

 片田舎に住む
 素人の文章書きである僕は
 今頃どうなっていたかわからない。

 おそらく、「けっ、作家様がそんなに偉ぇのかよぉ」と悪態を周囲に垂れ流すだけしか能のない、
 単なる人糞製造機(c)美輪さん になっていただろう。

 それが、ネット&ダウンロードショップのおかげで、定期的に小説を販売し、何人かの方に読んでいただけている。

 まさにザ・カントリー(田舎)ドリーム


 というほど売れてはいないけどね。



 この先、出版文化がどうなるのかまったくわからないが、個人的な実感としては、ネットやスマホが初めて世に登場した時のような衝撃を感じている。
 このような販売方法は、作家・出版社側としては、複雑な気持ちではあるのかもしれない。
 しかし、今さら、ネット・スマホをやめましょう、と言っても無理な話だし、始まったウェーブにはもう乗るしかない。

 ぐたぐだ言ってても仕方がない。
 見る前に跳べ (c)大江先生
 悩むヒマありゃ、動きなさいよ! (c)桂子師匠

 こうなったら

 とことん

 1984イクわよっ!!!




 まずは読者として。




【注意!】Kindle Unlimitedに申し込んでも、キンドル本がすべて読み放題になるわけではありません!
 対象本には、Kindle Unlimitedのロゴが表示されているので、それを確認の上、「Kindle Unlimitedで読む」のボタンをクリックしてください。
 なお、読み終わった本の削除(というか「利用終了」)は、スマホ・タブレットからではなく、「コンテンツと端末の管理」から……だと思う……?(自信ない)



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Kindle Unlimited
いつでもどこでも読める、読み放題をお楽しみください。
※利用には会員登録が必要。30日間の無料体験後は月額980円かかります。

悪人ばかり出てくる小説を書いた作家が、同じぐらいの悪人なのかどうなのかという話

2016年07月01日 16:18

 以前ツイッターでちょっと触れた、「作者本人と作品世界の関係性」の話について。

 あくまで「僕が考えるところ」、ね。




 僕は書く側であると同時に読む側でもあるので、純粋な読者の気持ちはわからないのだが、仮に、極悪人ばかりが出てくる話(極道物とか)があったとして、みなさんは作者自身も悪人と思われるだろうか。
 僕が読む側だったら、話の内容にはギョッとするかもしれないが、作者の方と同一視はしない。あくまで架空の話だし、作者と別物だということは本人(僕)もよくわかってるし。
 ただ、作者の素の文章にまでそんな話題が出てきたら、さすがに、


 ……


 とは思うけど。



 ツイッターでも書いたように、作者と作品キャラは別物なので、キャラがどれほど悪人であったり悪いことをしたとしても、作者とは一切関係が無い。(と思う)
 有名なたとえ話だが、もし作者と作品キャラが同一なら、推理小説の作者は犯罪者しかなれないことになる。
 また、作品中では、かなりエグいシーンをお書き(描き)になる創作者の方のツイッターが、意外に気さくで、面白文章であふれているのもよく見かける。


 僕自身で言えば、調教物のゲームのシナリオを書かせていただいたころ、ライター(僕)自身がそういうプレイが好きでしょうがなくて、担当することになった、と思っている人がおられたかもしれない。
 しかしながら、本人の性格は基本的に

 こう  ある。


 モラルのない人、いわゆる悪役を自作に登場させる場合は、「こんな悪いことをしたい」という欲望があって書くというよりは、「このストーリーだとこういう(悪役)キャラになるのかなぁ」という、一歩引いたポジションで書いている。
 ただ、その出所(でどころ)は確かに僕の頭の中なので、無意識のうちに僕の考え方というか「僕が考えるところの悪役」は出てしまうかもしれない。


 僕の場合は、悪役が中途半端だとストーリーが引き立たない気がするので、私情は交えず、悪いキャラの場合は容赦なく悪事をさせることが多い。
 もちろん、善人を書くのも同様で、「自分をそのまま出す」ということはほぼ無い。(善人ではないからということもあるけど)
 いずれにしても、別キャラだし。


 このシステム、説明が難しいのだが、

 僕の中に数人の「劇団員」がいて、それぞれが主人公・敵役・助力者・モブなどを演じている

 ……というとわかるだろうか。
 劇団員なので「別の人」設定ではありつつも、大元は同じ人なので、それを生み出した(作者)の個性が出てしまうというか。

 他の作者のことは知らないけど。




 一般の……つまり非創作者の方は、「小説って(実録物でない限り)ウソ書いてるんでしょ」と思われるかもしれない。
 それはそうなんだけど、むしろ、作者自身の言葉よりも創作のほうが真実を語っている場合もある。

 実際の人間関係では、嘘とまでは言わないけれど、社交辞令的な言葉は誰しも口にするだろうし(まれにしない人もいるけど)、言いたいことも胸の中にしまっておくということもよくある。
 しかし、これが創作だと、「あくまで別のキャラが言っていることです」という言い訳ができるので、作者が胸の内に普段しまっているコトを言わせるのも可能。
 だから、本人の言葉よりも創作のほうが、作者の本質が出ていることもままありうる。


 もちろん、作者も性格が良くて、作品内容も面白い、というのがベストだとは思うけど、僕の持論に、「聖人君子の書く創作は面白くない」というのがある。

 ぶっちゃけて言えば











 やめておこう。



 一方で、作家はそれこそ嘘をつくのが商売みたいなところがあるので、文章上で語られる本人のキャラと実像は、もしかしたら別かもしれない。

 もちろん僕も……。





 あまりピンと来ない人は、たとえば一つの方法として、何らかの創作をしてみる、のはいかがかと。
「生みの苦しみ」を味わってみると、作者側の気持ちが少しわかるかもしれない。
 さらには、それを発表してみるのもいいだろう。
 これまで叩いてばかりだった人が、逆の立場になると、叩かれる気持ちがわかるかもしれない。


 もちろん、大絶賛を受ける可能性もなきにしもあらずだが。





 どう?



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 ※情報ご提供ありがとうございました。


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