風邪と友にならぬ

2019年06月04日 23:04

一時間ほど考えてこのタイトル。


ツイッターでも書いたように、先日風邪を引いた。

もしかしたら誰かの役に立つかもしれないので、発症までの経緯を記しておく。


<一週間~数日前>
・前提として季節の変わり目。大きく気温が変動する
・寝不足、あるいは夜更かしを続ける
・胃の調子が悪くなる
・くしゃみが多くなる。特にガムを噛むと必ずくしゃみ
・頭痛
・腹がゴロゴロして、ガスがやたらに出てくる

<前日~発症まで>
・腹を下す
・集中力がなくなる
・風邪の菌が顔まで上ってくる「ヤバい」感じ
・鼻・喉・目がかゆくなる
・鼻の中がカラカラになる
・関節の痛み

<発症>
・夜中の発熱~朝起きるまで
・ひたすら眠い
・二時間ほど寝て汗出し
・さらに、夜~深夜にかけても発熱・汗出し

<回復後>
・治ったようで治っていないことも
・頭痛・胃痛はまだうっすらと残る。薄紙を剥ぐように回復
・調子に乗るとぶり返す。スパッと治らない



好き好んで風邪を引きたい人は少ないだろう。
できれば避けたい、でも引いてしまう、それが風邪。


健康番組での風邪対策はいろいろ試してみるのだが、なかなかこれぞという決め手はまだ見つからない。
ただ、要因として
・調子に乗る(睡眠不足)
・口呼吸
が最近気になっている。


「調子に乗る」とは、「俺夜更かししても平気だぜウェーイ」という自己過信。
風邪を引く時は、たいてい日付をまたいでからベッドに入っている。

「口呼吸」は、気がつくと口がわずかに開いていることが多い。
そのため、口から細菌がダイレクトに入っているのでは、と推測。


というわけで、

睡眠をきちんと取って、口はいつも閉じる

これを実践したいと思う。
その効果が現れるかは、秋に判明する


のだろうか。





とりあえず、早く寝よう。



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昭和・平成・令和 極め湯三代目物語(後篇)

2019年04月30日 22:22

前篇はこちら

後でいろいろ直します。

※【● は、後で削除するかもしれない印。
《・・・》は、傍点の印



冨川《とみかわ》冨士夫《ふじお》が、浅黒い肌に付いた水滴をタオルで拭きながら立っていた。八十一歳という年齢なりに髪はほぼ白く、皮膚のたるみはあるものの、いまだ頑強な体からは、うっすらと湯気を立ち昇らせている。
 亡くなった極の祖父と親しく付き合っていたことから、小さい頃から「キワメちゃん」と極を孫のように呼ぶ。
「あっ、冨士夫さん、どうも」
 手を止めて、極も気安くあいさつを返す。
「もうすっかり立派な三代目だなぁ」
 本当の孫の成長を見るかのように、体を拭き終えた冨川は目を細める。
「……あ」
 思わず口元が緩み、『そうっすか?』と口に出してしまいそうになる。
「とんでもないっす」
 形だけ首を横に振り、『平成も今日で終わりっすね』と、何度となく客と交わした会話《ネタ》をしようと、口を開きかけた寸前、風呂道具を常連客用の棚に置いた冨川は、
「ところでキワメちゃん、さっき大変だったらしいねえ」
 脱衣かごから出した褌を締めながらさらりと口にした。
「え……」
 目が泳いだのが、自分でもわかる。先程男湯で騒動を引き起こした外国人が帰ってから、五分も経っていない。
「……あ」
 ありえねー、と思わず言ってしまいそうになり、すかさず極は口をつぐむ。
「大変って……」
 何のことすか、と返すのも、いかにも白々しい。とりあえず戸惑った表情を作り、ステテコを穿いた冨川に向けてみる。
 冨川はとぼけた表情で、
「ほれ、キワメちゃん、ガイジンさんの前で素っ裸になったんだろ」
「ちょ……言い方!!」
 つい大きくなってしまった声に、他の客たちの視線を感じる。テレビの画面では、「ちょ、待てよ!」との言葉が飛び出し、スタジオで大爆笑が巻き起こっていた。
(このタイミングで……っ)
 熱くなった顔を見られないように、極は他の客にお辞儀形式で頭を下げる。そして、誰にも聞こえないほどの小さな溜息をついてから、
「それ、誰から……」
「さて、誰だろうなぁ」
 この世代にしかできない絶妙なはぐらかし加減で、薄いベージュの作務衣を上下《じょうげ》着終えた冨川は首をひねる。
「ま、次来た時までには思い出しておくわ」
「あぁ……はい」
 とぼけているのか、それとも本当に忘れているのか。判別に迷っている間に、冨川は「じゃあな」と右手を上げると、脱衣所を後にした。
 三十分ほど前――。
 番台に座っていた極の元に、骨ばった体をまともに拭かず、水滴をぽたぽた垂らしながら、腰にタオルを巻いただけの老人の客が、男湯から駆け出してきた。
「ど、どうしたんですか」
 思わず立ち上がった極に、老人は、はげ上がった頭から湯気を出すほどの勢いで、
「いいからちょっと来てくれよっ」
 と、何度も男湯を指差す。
 とにかく老人に続いて男湯に入ると、中南米系と思われる、彫りの深い顔の褐色の肌をした外国人の青年が番台で購入したタオルと石鹸を手に、浴室のガラス戸の前で、きょとんとした顔で立っていた。完全に裸ではなく、赤い布地に墨を流したようなローライズのボクサーパンツを穿いた彼の姿を見て、極は状況を一瞬で理解する。
「すみません、お風呂に入るときには、全部脱いでいただけますか」
 しかし、極のお願いにも、外国人は怪訝な顔のままだ。番台の前に現れた時は、片言ながらも日本語を話していたのだが、やはり日常会話はまだ無理のようだ。 
「あー、あー、……ルックディス」
 壁に貼られた、外国人向けに四か国語で入浴マナーが描かれたポスターを見せる。
「ユーニードトァビーネイクドビフォーエンターリングザバス」
 こんな時のために覚えておいた、「風呂に入る前に服を脱いで」のフレーズを伝える。
 しかし、英語が通じないのか、それとも極の発音が悪いのか、ひげを蓄えた彫りの深い顔からまだ戸惑いが消え去っていない。
「あー、あー……」
 言葉に詰まり、固まった末に、極はシャツとジャージズボンを脱ぎ捨てた。他の客の視線を気にしている余裕はない。
「ミートゥ、ミートゥ」
 人差し指で自分の体を指し、そして、最後の黒いボクサーブリーフをゆっくりと下ろす。
「プリーズ、テ、テイクオフ」
 【● まるで男のストリッパーになったようで、。》
 生まれたままの姿になった極を見て、外国人の男は、裸で成り行きを見守っている他の客たちも見回すと、オオ、と外国人は合点したようにうなずき、
「ゴメンナサイ」
 と、下着を下ろした。
 この騒動が、暇を持て余した老人《きゃく》たちの格好の話題になることは極も覚悟していたが、冨川が姿を現したのは、外国人が帰った数分後だ。
(マジ早すぎるって……)
 冨川が去った後も、男湯の出入口をぽかんとして見つめていた極は、数秒後はっと我に返る。ちらりと他の客を見ると、みな含み笑いを浮かべて極の反応を伺っている――ように見えた。
 すかさず極は下を向いて、「仕事中」オーラをこれ見よがしに振りまきながら、床掃除を再開した。

 極め湯 @kiwameyu 4月30日
『本日22時で平成最後の営業を終了いたしました。明日も通常通り、15時からの営業を予定しております。昭和・平成と変わらぬご愛顧を、令和に入ってもどうぞよろしくお願いいたします。
なお、風呂を沸かすための薪・木材を提供してくださる方、量にかかわらず、個人でも業者の方でも随時募集中です!!』
 今日最後のつぶやきをして、アプリの送信ボタンを押し、極はスマートフォンをズボンのポケットにしまった。
 最低限の明かりだけ残し、薄暗くなった極め湯の店内に客の姿はすでになく、脱衣所のテレビだけが絶え間なくしゃべり続けている。
 平成の歴史を振り返るコーナー、ガングロギャルが集団でパラパラを踊っていた。
 何一つ興味のない内容に、テレビを消そうかと、大鏡近くのリモコンに近寄ろうとしたが、
(今日ぐらいは点けておくか……)
 と思い直し、シャツとジャージズボンを脱ぎ、下着一枚になる。
 ふと、大鏡に映った自分の体が目に入った。
 上半身の、特に肩から肘にかけてがっしりと付いた筋肉に比べ、下半身の太腿から下はやや細い。そのアンバランスさに、つい舌打ちが出る。
「下半身だけ鍛えるジムってねえかな」
 ま、行く時間ねえけど、と一人で突っ込みを入れ、
「さ、平成最後の掃除すっか」
 と、ボクサーパンツを下ろしかけた時、玄関の方から、
「……せっかく来たんだからさ、入ってきなよっ」
 と、母が誰かを引き留めている声がした。
「ん?」
 半分下ろした下着にかけた手を止めて、出入口を見ると、すっと開いたドアから、丸顔に白髪交じりの母親が、ぬっと顔を出した。
「おぁぁぁぁぁ……てっ!!」
 瞬速で下着を引き上げた際、体の一部分《・・・・・》がゴムと強くこすれ合い、思わず●カンフー映画のような声が出てしまった。
「なになになにっ」
 いくら母親とは言え、さすがに「不意打ち」はないだろう。極が不平を口に出す前に、
「あんたもうお風呂入ったのかいっ」
「いや、これからだけど」
 それがどうしたんだ、と続ける前に、母は顔を引っ込めた。そして、ほらほらほら、と急《せ》かすような母の声に、いやいやいや、と申し訳なさそうに答える野太い男の声がした。特徴的なだみ《・・》のかかった声にはっとして、極はパンツをもう一度引き上げると、カウンターに走った。
 ドアを開けてすぐに、風呂道具を抱えた常連客、安岡大吾を、母が強く引き留めている姿が目に飛び込んでくる。仕事帰りでそのまま来たのか、「安岡酒店」と書かれた、色の褪めた前掛けを二メートル近いずんぐりとした巨躯に付けたままだ。
「どうしたんすか、ダイゴさん」
 相変わらずの無精ひげを生やした四角い顔を極に向けたとたん、安岡の顔がみるみる赤らむ。安岡が黙っている間に、
「いや、大ちゃんがね、今しがた来たんだけど、うちの銭湯《ふろ》に入んないでこのまま帰っちまうって言うんだよ」
「いやいや、おばちゃんもキワメも気にせんでくれ。明日また来させてもらうから」
 なっ、なっと、母と極に両手を合わせて、安岡はじりじりと玄関に後ずさりしようとした。
 極個人としてはそれでも構わないが、極め湯の店主としては、
 はいそうですかというわけにもいかないだろう
常連客に対する正しい対応とは言えないだろう
そうもいかない。
「ちょうど俺もこれから風呂に入ろうと思ってたし、良かったらダイゴさんさん一緒に入りません?」
 安岡は一瞬言葉に詰まり、妙に困惑した様子で極の体を上から下までじろじろと眺めてから、はっとして咳払いをしたあと、
「……いやいやいやいや」
 思い直したように目を何回かしばたたかせ、視線をさまよわせながら、先程よりも明らかに小さな声で、小刻みに首を横に振った。
 それをまた母が引き留めるというやり取りが延々と続き、数分後、
 極に続いて、安岡は男湯ののれんをくぐった。
「ちょ、ちょっとだけだからなっ、パッと入ってジャッと流して、サッと出るだけだからなっ」
 安岡が言い訳のごとくしきりに繰り返している間に、極は壁沿いのスイッチを押した。テレビ音声が流れるなか照明が点き、薄暗かった脱衣所はふたたび営業用の顔となる。
 今でこそ
時々公私ともに相談に乗ってもらうほど信頼を置いている安岡だが、高校時代には手の付けられない“武闘派”だった、らしい。
 当時、この銭湯の二代目の父親が番台から、安岡と、その友人玉川金次郎をよく怒鳴りつけ、安岡も負けじと噛みつかんばかりに「うるせえハゲジジイ」とやり返していた記憶が、幼稚園児だった極の脳裏にうっすらと残っている。
 のちにそれぞれが家業を継ぐ立場となり、町内会の集まりで、たがいに顔を合わせた時、冨川など、昔の安岡を知っている人物からその話題が出ると、
『あれは若気の至りだった……』
 と、大きな体を縮みこませて、ひたすら周りに恐縮する。
 今では、誰に対してもお節介なほど親切な“好中年”になり、家業を継ぐことを一度は拒否したこと、父親との関係が一時期うまくいかなかったことが共通し、極にとっては、色々な意味で大きな《・・・》頼れる兄貴といったポジションにいる。
 常連客用の風呂道具置きの棚の隅に置いてある、自分のそれを手に取り、極は安岡の近くに戻ると、
「じゃ、入っちゃいますか」
 と、パンツをするりと下ろそうとしたが、安岡がなぜか自分の風呂道具を手にしたまま、じっとこちらを見ていることに気づき、
「……なにか」
 手を止めて振り返った。安岡は、まるで悪事を見つけられ
たかのようにうろたえつつ、「い、いや、あの、その……」と指示代名詞を繰り返した挙句、
「だから、その、ロッカーが……」
 強面でむさ苦しい顔に汗を浮かべた安岡が、右手の太い人差し指を、極の背後に向けてそろそろと突き出した。つられて極が振り返ると、脱衣ロッカーの戸を一つ残らず開けっ放しにしたままだった。
「えーと、これは……」
 今度は極が言葉に詰まる。
「……風呂に入る前に掃除するつもりだったのか?」
「まあ、ちゃちゃっと……やっちゃおうかな、って」
 凄みのある目付きに睨まれ――本人には別にそんなつもりはないのだろうが――、極はあっけなく白状した。やはり、幼少時の“トラウマ”はまだ完全に消え去っていないらしい。
 それはさておき、安岡の性格からして、おそらく掃除を手伝ってやろうと言い出すのはほぼ間違いないが、いちおう『大丈夫っすよ』と言おうと、「だ……」と言い掛けた時、
『キャーッ!』
 突然、脱衣所に女の叫び声が響き渡った。極と安岡はギョッとして顔を見合わせてから、声の出所を探す。
『平成二十三年三月十一日、私たちはこれまで経験したことのない、未曽有の大災害を目の当りにしました』
 すぐあとに流れる落ち着いた男の声に、二人の目は頭上のテレビに吸い寄せられる。
 画面の中では、真っ黒な津波に土台ごと崩された何軒もの家々が、車やガレキとともに海に流されていく、「あの日」以来、何度も見た映像が映し出されていた。
 極は口を閉じるのも忘れ、数秒画面に目がくぎ付けになった。
(あっ)
 安岡に答えるのを忘れていた。
「だ、大丈夫っす」
 笑顔を作ってよいものか迷いながら、安岡に振り向く。しかし、安岡からの返答はなく、
先程までの明るさが嘘のように、顔をこわばらせていた。
 確かに、あの大震災は人々の心に大きな傷を残し、極自身の運命も大きく変えた。しかし、八年経って、いまだにここまでの反応をするのは珍しい。初めて見る表情だ。
「あ、あの」
 極の呼びかけに、安岡は我を取り戻したように、食い入るように見つめていた画面から目を離し、
「お、おう、なんだっ」
 明らかに作り笑いとわかる表情で答える。
「風呂、入っちゃいましょ」
 安岡はうむとつぶやき、しばらく考えてから、
「……そうだな」
 つぶやくように答えた。
「そ、そうっすね」
 てっきり掃除の手伝いを申し出てくれると思っていたので、多少拍子抜けしたものの、それは表情に出さずに、ロッカーの隣に積み上がっている籐の脱衣カゴを二個取り出し、安岡に渡した。
「どうぞ」
「あ……すまんな」
 まだぎこちない表情で安岡はカゴを受け取ると、風呂道具とタオルを入れたバスケットを床に置き、前掛けを外してカゴに入れた。
 その間に極もあらためてパンツを下ろし、裸のまま安岡を待とうかとも思ったが、
(急《せ》かせるし、間が持たねえしな)
 と考え直し、お先っす、と振り返るとそこには、
「じゃ、入るか」
 安岡が、野生動物のように毛深い体をすべて晒して立っていた。
「……えっ」
 服はすべてかごに収められている。安岡から目を逸らしてから、十数秒しか経っていないはずだ。
「いつ脱いだんすか……」
 顔以外の場所《・・・・・・》にも、引き寄せられそうになる目を丸くした極に、安岡は、へへ、と、悪戯盛りのガキ大将のような笑みを浮かべて笑う。
「もう少し早く来れたら、俺がキワメの代わりに、『その外国人』に風呂の入り方教えてやれたんだけどなっ」
「……はぁ」
 やはり、下町のネットワークは侮《あなど》れない。

「悪かったな」
「えっ」
 極が頭からシャワーを浴びていた時、隣で湯を浴びていた安岡が、独り言のようにぼそりと口にした。
「いつもはもうちょっと早く仕事が終わるんだが、今日はなぜだか酒の配達の注文が殺到してな。こんな時間になっちまった」
「今日で平成が終わりだから、それと関係があるんじゃないすかね」
 だな、と相槌《あいづち》を打つ安岡の声に交じって、シャワーの水音がした。何気なく極が安岡に振り向くと、
「……えっ」
 頭から足先まで付いた石鹸の泡を流しているところだった。安岡から目を逸らしてから、十数秒しか経っていないはずだ。 
 安岡はシャワーの蛇口を締めると、
「さて、入らせてもらうとするか」
「あ、じゃあ俺も……」
 あわてて極も湯を止めてから、目にかかった髪の毛を手で払い、立ち上がった安岡を軽く見上げる。すると――
(おぉぉぉ……っ)
 ちょうど目の高さに、年齢なりに突き出た安岡の腹があり、その下の、遠近法を完全に無視して、だらーーーりとぶら下がっている巨大なもの《・・》を直視してしまった。
 仕事柄、様々な男のそれ《・・》を目にすることは、決して少なくないが、安岡の場合、男としての自信を奪い取るには充分な、まさに特Aランクの凶器と呼べるシロモノである。ちなみに極自身は、Bの上――といったところだろうか。あくまで自己評価だが。
「ん?」
 安岡のいぶかしげな声に、はっとして極は顔を上げた。目が合った安岡は、にやりと笑い、
「ガハハ……どうだ、恐れ入ったか」
 どっしりとした腰に両手を当て、心なしかそこを突き出し気味に胸を張る。
 四十過ぎの男《おっさん》とは思えぬ悪乗りに、極は顔が強ばり、頭がくらくらするのを感じていた。
 ともあれ、二人は同じジェットバスに肩を並べて浸かった。
「くぅぅぅぅぅっ」
 湯船に入った途端、安岡は万歳をするように、両の拳を天井に突き上げてから、武骨な顔を心地よさそうに弛緩させた。
(……変わってねえな、ダイゴさん)
 昔のまま、態度で感情を表す安岡を間近で見て、極の心も、懐かしさで満たされていく。
「こうやってダイゴさんと一緒に入るのって……何年振りっすかね」
 うむ、と安岡は太い首をひねり、
「俺も店の仕事をするようになってから、前みてえにしょっちゅうは来れなくなっちまったからな」
「高校出るまでは、金次郎さんとよく来てなかったっすか。そんで、風呂ではしゃぎすぎて、俺の親父によくキレられてた気が……」
 極の指摘に、「あ、あれはだなっ」と安岡は急に渋い顔になり、
「俺が入ってる時に、金次郎が勝手にやってきて、ちょっかい出すもんだから、俺も、つい、な」
 大きく四角い顔の太眉を八の字にして、きまり悪げな表情を見せる。
「で、最後に俺がキワメの、はだ……姿をここで見たのは、俺が大学出たあたりだったから、キワメが中学に入ったぐらいか?」
「……そんな感じっすかね」
 微妙な間が開いて、極が答える。
 昭和三十年代、祖父が開業した「極め湯」は、昭和六十三年に父親が引き継ぎ、その翌年、すなわち平成元年に極が生まれた。この名前からも明白なように、生まれながらにして、銭湯の三代目を期待されていた極だったが、昔から、実家が銭湯であることを他人に知られるのが嫌だった。
 当時の番台は、男湯と女湯が見渡せる間仕切り付近にあり、そこにどっかりとだるまのように座っている父親を助平扱いする男の級友たちも少なくはなかった。名前が名前なだけに、極め湯との関係を彼らにしつこく聞かれたものの、知らない関係ないの一点張りで押し通した。
 だが、その「スケベオヤジ」が、番台を担当する母親の代わりに、小学校の参観日に姿を現した時のいたたまれなさは、今でもはっきりと覚えている。
 その夜、極は、あれほど来るなと言ったのになぜ来たのか、と父親に食って掛かったものの、「風呂屋のどこが悪《わり》ぃんだ!」と一蹴された。家族の中で極に味方する者はいなかった。
 それ以来極は、自宅の銭湯には入らず、小遣いを使って、わざわざ別の銭湯に行くようになった。もちろん、それを家族、特に父親が面白く思うはずもなく――。
「中学から俺、親戚の叔父さんとこに世話になったんで」
「……そうか」
 安岡は、それだけ言って、黙った。
 母方の叔父は、有名商社に勤めるサラリーマンで、麻布の家に極が家出同然に押し掛けた時にも、極の言い分――このままだと自分の将来は銭湯の番頭しかないこと――を聞いてくれた。その後、父親とどういう話し合いがもたれたのかは不明だが、叔父の家に子供がなかったことも影響したのか、とにかくそこから中学・高校に通い続けることが認められた。大学進学後は学生寮に入り、卒業後は社員寮かアパートを借りるつもりだった。
 もちろん、実家に帰るつもりは一切なかった。
 安岡は、ふと神妙な面持ちになると、
「ところで、おやっさんの具合はどうだ」
「まだ、ちょっと……」
 そうか、と安岡はうなずき、
「俺が言うのもなんだが……昔いろいろあったとしても、オヤジはオヤジだしなぁ」
 そこで、安岡は言葉を終え、汗で濡れた顔を大きな手で拭った。
『だから親孝行しろよ』と続くのかと、極は安岡の言葉を待ったが、安岡は黙ったまま、広い背中に当たるジェットバスの水流を楽しむように、目を細めている。
「俺もキワメも、あれだけなりたくねぇっつってた家業を継ぐとは、人生わからんもんだな」
 ふと、独り言のように安岡はつぶやいた。
「……そうっすね」
 心からの同感を込めて、極もうなずいた。
 父親との断絶が続いたまま、大学四年を迎えた極は、区役所の職員採用試験を受験し、合格した。
 さすがにそれを報告しないわけにもいかず、正月に一度実家に帰ったものの、銭湯の改修工事と重なり、父親はろくに極と会おうともしなかった。工事を一切知らされていなかったことにも腹立たしさを感じたが、もはや、後継ぎではない自分がどうこう言うのは筋違いなのだろう。
 ただ、どこか、心の中にぽっかりと穴が開いたような虚しさが残った。
 そして、大学卒業をほぼ十日後に迎えた、平成二十三年三月十一日――。
 この日からしばらくの出来事は、断片的にしか極の記憶に残っていない。
 寮の部屋の片づけをしていた最中、カタカタとどこからか物音がした直後、部屋全体が大きく揺れ始めた。窓がきしみ、棚から本やDVDが次々と床に落ちていく。数十秒で治まるだろうと思われた揺れは、数分経っても止むどころか、さらに激しくなった。
 やっと揺れが小さくなり、極は事態を把握できないまま、すぐに廊下に走り出た。
 不安な表情で寮生が集まってきた談話室のテレビでは、テレビ局の付近のビルから立ち上る黒煙の映像を映し出し、ベテランの女のアナウンサーが「身の安全を確保してください!」と必死に叫んでいた。
 数人の寮生が、こわばった表情でスマホを操作したり、耳に当てているのを見て、極も一度部屋に戻り、バッグから取り出したスマホで家に電話をしたが、何回掛け直してもつながらない。
 とりあえず財布とスマホを持ち、最寄りの駅に向かったものの、すでに電車は全線運転見合わせとなっていた。人がぞろぞろと集まり始めている中、駅員を探して再開予定を訊いても、詳しいことはまだ何とも言えないとだけしか答えない。
 駅を出て辺りを見回しても、車は渋滞し、バス停には長蛇の列が並んでいる。
 人々は群れを成すように歩道を歩いていく。考える前に、極も徒歩で遊織方面に向かった。
地図アプリで極め湯までの距離を測ると、二十三キロ程度、時間にして六時間弱とある。
(マジかよ……)
 日が暮れて、普段は歩いたことのない道、橋の上、線路沿いをひたすら歩き続ける。二、三十分置きに自宅に電話を掛けてみるが、相変わらず「話し中」の通知音しか返答がない。時折途中の駅に近寄ってみるものの、疲れ切った顔の乗客たちが大勢床に座り込んでいる姿を見て、事態が改善されていないことを知り、すぐさま道路に戻った。
 三時間ほど歩き続けて、
 腹が減った
 なぜ自分は歩いているのか疑問に思った
 足が棒になるのを感じた
 引き返したいと思った
 このままでは今日中に着くのは無理だ
 行って何をする 安否確認できればそれでいいではないか
 極は立ち止まり、もう一度スマホを見る。バッテリー残量は十九%。
 極の口からため息が漏れる。
 
 ――このままのペースで書き進めていくと、回想シーンが終わる前に作品内で令和を迎えてしまうので、以降は、のちに町内のミニコミ誌に掲載された記事から抜粋する。

『大震災で使命感じる 極め湯三代目ただいま奮闘中!』
 その日の深夜、一部復旧した電車でようやく改装直後の極め湯に帰りついた極さんが目にしたのは、脱衣所の床に落ちた備品のかけらを懸命に片づけている家族の姿だった。
 翌日には、近所の商店街の人々も手伝いに現れ、一日のみ臨時休業したのち、極め湯は一週間無料で開放された。
 その賑わいを目にした極さんの心に、「六十年以上、地域の人々に支えられ、お客様を癒してきたこの銭湯を、はたして父親の代で終わらせていいのだろうか」という、使命感にも似た疑問が浮かんだ。

 かなり“演出”が施されているものの、とにかく、極は上司――になるはずだった人間に辞職願を提出し、極め湯を継ぐこととなった。
 と、一文で説明したが、それに至るまで数々の紆余曲折《うよきょくせつ》があったことはあえてここで記すまでもないだろう。
 それから八年が経った。
 仕事も楽ではないし、経営も相変わらず厳しいことに変わりないが、安岡や冨川のような常連客に支えられ、今でも極は極め湯の番頭を続けることができている。
 ただ、二人三脚で極め湯を支えてきた父親が、去年の暮れあたりから元々の持病だった腰痛が悪化し、掃除や薪の調達など大半の仕事を極が引き受けるようになった。

 ――「下町の銭湯として、自分の世代でもお客様に愛されるよう、頑張っていきたいと思います」と、極さんは力強く語った。

 と、ミニコミ誌の記事では締められていたが、現実がそう甘くないことは極自身がよく知っている。
 はたして、令和の時代も、極め湯は生き残っていけるのだろうか。
(……わかんねえ)
 湯に浸かりながらも、極の心の底にこびりついた不安は、消え去りそうにない。
「……どうした、キワメ」
 はっとして極は、うつむけていた顔を上げる。安岡に振り向くと、眉間にしわを寄せて威嚇《いかく》――ではなく、おそらく心配そうな表情でこちらを見つめていた。
「……いえ、なんでもないっす」
 とっさに口角を上げて答えたが、それが「笑顔」になっているかどうかは、自分でも自信がなかった。
「……そうか」
 一呼吸おいて、安岡は、いつもの厳《いか》つい笑みを浮かべると、湯船からざぶりと出した左手で、極の頭をがしがしと撫でた。
「ま、何か困ったことがあったら、いつでも俺に言ってくれや」



 以下、令和投稿予定の完結篇に続く??



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    他言無用!(中篇)

愚者の花見

2019年04月28日 22:57

ここ数日気温が低く、ぐずついた天気が続いたが
やっと晴れたので、今日、近くの桜を見に行ってきた。


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満開の時期は過ぎて、今ははらはらと散り始めている。
そんな桜の下をスーッと自転車で通り過ぎる僕。

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飛田ベアーもご満悦。

わざわざミニベアーを持ち出して撮影する中年男。



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これまで、いろいろなところに花見に行ったが、見物客でごった返す観光名所よりも、知る人ぞ知る桜を静かに見るのが好き。

愚かな人間でも、桜を愛でる権利はあるわけで。





おそらくこれが平成最後のブログ更新



ではないかも。

   IMG_20190424_113747-l.jpg


おやおや
またヒダリューったら
おかしなことを始めようとしているらしいですよ。



いくつになっても愚者は愚者。

元号が変わっても。


それではまた
数日後?



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「特に何も求めない」、ということは……

2019年04月20日 23:23

アンケート結果。

一つ前の記事に書いたように、小池一夫先生の奥様たちによる「ゲイが主題の作品には、ゲイかなあ?と思われている人は絶対キャスティングされない」という話題から、今回のアンケートを実施。


【質問】ゲイ、またはバイセクシュアルの男性の方にお訊きします。この頃、ゲイをテーマにしたテレビドラマが増えてきましたが、ゲイ役を演じる俳優にあなたは何を求めますか(俳優本人がどうあってほしい)?

16% 本物のゲイorゲイに理解のある俳優が演じてほしい
43% 演技力があり、ゲイから見て違和感なく演じてほしい
5% とにかく(あなた好みの)イケメンが演じてほしい
36% 特に何も求めない。誰がどう演じてもいい



「イケメンが演じてほしい」が意外に少なく、「特に何も求めない」が予想以上に多かった印象。

もちろん、演技力がある本物のゲイorゲイに理解のある俳優が、ゲイから見て違和感なく演じてくれれば一番いいのだが……。
たとえば、ナリ●ヤ君とか。


では、近年の地上波テレビドラマで、ゲイ(LGBT)を演じた俳優をあらためて挙げてみましょう。

弟の夫
佐藤隆太(主人公の双子の弟)
把瑠都
野間口徹(カトやん)
小林喜日(マイクさんに相談する少年)

きのう何食べた?
西島秀俊
内野聖陽

逃げるは恥だが役に立つ
古田新太
成田凌

女子的生活
志尊淳(※トランスジェンダー)

おっさんずラブ
田中圭(※元ノンケ)
林遣都
吉田鋼太郎
眞島秀和

隣の家族は青く見える
北村匠海
眞島秀和

俺のスカート、どこ行った?
古田新太(※ゲイで女装家で子持ち)

腐女子、うっかりゲイに告る。
金子大地
谷原章介

半分、青い
志尊淳


これを見る限りでは、大半がイケメン男優ということになりますね。
つまり、「誰がどう演じてもいい」とした方は、それが前提でご回答されたのではないでしょうか。

でも、昔はけっしてそうではなかった。



それについて触れる前に――



「プライムタイムにおける連続ドラマとしては、初の同性愛を本格的に扱った作品」(Wiki)とされるのが、

同窓会(1993)
西村和彦(ゲイ役)
山口達也(バイセクシャル役)
国分太一(ゲイの高校生役)
坂本昌行(ゲイ役)

これが、「イケメンかつ若手有名俳優」がLGBTを演じるドラマの走りかも。
ただし、男優の裸・キスシーンが多く(当時過激な作風のドラマが多かった影響もあった?)、「ゲイ=性に貪欲」というイメージからはまだ脱却できていなかった模様。

さらに、その後の

ロマンス(1999)
という、同様に同性愛者がメインのドラマでは、冒頭から男たちのシャワーシーンが登場。(と記憶)

なお、同窓会・ロマンスいずれも女性(異性愛者)が主役で、愛した人がゲイに奪われるという筋書き。

現在のように、
普通のゲイ(女装でなく、ゲイバー勤めでもない)が主役で、
性的な要素はほぼなく、
ゴールデンタイム、あるいはそれに近い時間帯に放送される
には、20年以上の月日が必要に。

長っ。




ちなみに、上記の俳優たち、はテレビドラマのデータを「LGBT」で調べた結果。
では、「オカマ」で調べてみると、

検察事務官 黒ユリ(2016)
近藤芳正

深夜食堂シリーズ(2009~2014)
綾田俊樹

それでも僕は母になりたい(1990)
柄本明

私の夫はルージュが似合う(1987)
寺田農

……まぁ、「イケメン」というより個性派、青年というより中年寄りに。


この手のドラマに出てくるゲイと言えば、

イケメンではない男優が雑な厚化粧・女装
ゲイバー勤め
しなを作り「あ~らいらっしゃい」
「あら~いい男じゃな~い」と主人公の男、ないしは主要キャラに執拗に迫る
相手が嫌がっているのに、当然のようにキスをする

こんなキャラ、あなた(特に昭和生まれの方)も一度は目にしたことが……あるよね?

「誰がどう演じてもいい」とは言うものの、これでもいい、というゲイはそんなに多くはないのでは。

まぁ、現在はそんなテンプレートな「オカマ」は、ドラマから絶滅し




おったわ。(さんま師匠風)

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/rinka/cast/okada.html


このドラマ、偶然録画して観たんだけど、まぁ、女の裸がいっぱい出てくるアレで、この「しのぶ」さんも、絵に描いたような「オカマ」役。

俳優さんには何の恨みもないけれど、ご本人が「オカマ」という言葉をナチュラルに使っているのがあらら……とは思う。
「誰がどう演じてもいい」ということは、すなわち、↑もアリとされてしまう可能性も。


一方で、ゲイをテーマにしたドラマが増えたのも、おっさんずラブの大ヒットが影響しているのはほぼ間違いない。

いわゆる一過性のブームで終わるのか、それとも定着するのか。
さらには、異性愛者の玩具《おもちゃ》として消費される「テンプレオカマ」は、今後もドラマの中で生き残っていくのか。



要チェキ。


投票ありがとうございましたー!!


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人生の結論 (朝日新書)

追悼・小池一夫先生

2019年04月19日 23:26

小池一夫。
言わずと知れた、劇画界の超大物であり、高橋留美子、原哲夫、板垣恵介、堀井雄二、さくまあきら、西村しのぶ、山本直樹ら、数多くの漫画家・クリエイターを育て上げた名伯楽としても知られている。

当然、僕ごときが足元にも及ばない、存在すら知られてはいけない大先生である。


もちろん、著作を拝見してお名前は存じていたが、初期のセックス&バイオレンスな作風と、あの、迫力あるお顔立ちからして、とてもとても怖ーーーーい方なのでは、と想像していた。



で、のちに先生のツイッターを見つけることになるのだが、おそらく初めて僕がそれに触れたつぶやきがこちら。

2012年09月06日(木)
小池先生でも「ファ●ク」って言わないのか……。ちょっと驚き


元ツイートがどういう内容かは不明だが、まだ、先生のことを「怖い人」と誤解している様子がうかがえる。

2012年11月05日(月)
「五体満足で、何がコミュニティ障害だ、甘えるな!」(小池先生のツイートより) す、すみません……。甘えてますね私。「コミュ障」は「人付き合いが苦手」を、体よく言い換えているだけなのかも。ただ、僕は「ものすごく周りに気を遣う(と思われている)人」の「別の顔」を全力で引きずりだすのが
天才的にうまいので、『純と愛』の愛君並みに常にビクビク。ドラマでもそうだが、人は自分の本性を白日の下にさらされると、おぞましいほどに逆上し、攻撃を仕掛けてくる。もちろん、それをされて黙っている僕ではないので、事態はさらに泥沼化。「優しさ」「正義」が一度ねじれると、最上級の狂気に。

2012年11月09日(金)
小池先生に届けられたという「BL厳選50冊」。腐女子さんの布教エネルギー半端ない。一方ゲイ向けだと「厳選××」みたいな作品は存在する? 男の性欲のごとく、読むまではちやほやしてくれるものの、出すもの出したらポイ、では寂しい。そもそもゲイ小説の書籍化の機会が…(涙)。あ、おはよう。


「小池先生とBL」の組み合わせに、ちょっと意外に思っているらしい。


で、それから四年後。

2016年07月11日(月)
小池先生のツイッターは
本当に小池先生がつぶやいているのだろうか。
「中の人」が五人くらいいそうな気が……。
(※冗談)

2016年07月21日(木)
小池先生、偉大な業績と そ の 風 貌 から、すごくコワい人だと思っていたのだが……。
ファンになりそうである。

2016年08月07日(日)
この小池先生は
本当に僕が(著作等で)知ってる
小池先生だろうか……。 >RT


このあたりから、八十代とは思えないギャグやお茶目さに面食らい、偉大な劇画原作者としては別に、人生の先輩として好意を持つようになる。

乙女チックなお三時のおやつや、渋いバーでのカクテルの写真に、「僕もこう歳を取りたいなぁ」と憧れを抱く。


しかし、昨年の秋――

2018年09月01日(土)
劇画原作者の小池先生が、体調を崩して入院中らしく、とても心配。
ツイッターを拝見する限りでは、病状は楽観視できないようにも見える。

普段、「死」を意識することはめったにないのだが、それはまったく無縁というわけでもなく。
あたふたとしつつスキャン。
いやここは執筆だろ、と自分でも。


この頃は正直、いずれ退院されるのだろうと楽観的に考えていたが、その後、一時外出を除いては、最期まで退院されることなく……。

2018年09月29日(土)
>RT
小池先生、ご容体が優れないようで、とても悲しい。
でも、ご自身の生きざまというか、命の尊さを伝えてくださっているような気も。
僕だったらきっとツイッター辞めて、一人で泣いてる……。

明日は当然来るものではないと再認識。
何もかもずるずると先延ばししてきた人生。せめて文章だけは。

2018年10月18日(木)
小池先生のつぶやきのペースが戻ってきてくれてうれしい。たとえお説教的な内容であったとしても、心地よく感じる。
肩書としては、僕など足元にも及ばないほどの大先生だが、大物さ・お歳を感じさせない文章に、僕も「こうありたい」と思う。
入院生活の長さから言って楽観視はできないが快復を祈念。

2019年01月18日(金)
小池先生のご病状(※認知症)についての告白はショックだった……。
「その」可能性を全く考えていなかったので。

もちろん、劇画・著書・ツイッターぐらいでしか存じ上げないわけだが、劇画原作者の一面とは別に、「お茶目なおじいちゃん」というイメージを勝手に持っていた。
何事も「永久」は無いのだと痛感。

2019年01月26日(土)
諸々いいねありがとうございます。

小池先生は時々ドキッとすることもおっしゃるけど、どういう状況でもお茶目さをお忘れにならず、素晴らしいなぁ。と。

地震。
熊本で起こった時は外出していて気付かなかったのですが、帰ってしばらくすると、家がミシミシと揺れてギョッ。
あれは嫌なものですね。

2019年02月16日(土)
先生、もっと言ってやって……!(※RT https://twitter.com/koikekazuo/status/1096576379158581248

小池先生のような高齢男性が、ここまではっきりと同性愛を支持するって珍しくない?
「頭ごなしに」反対して当然(異常動物、少子化、自然の摂理云々)、良くて「まぁ勝手におやんなさい(どうでもいいけど)」が大半かなと思ってた。

巨匠の発言である事に意味が。

2019年03月24日(日)
最近ちょっとブルーなのは、劇画原作者の小池先生のツイートが四日前から途切れているから。
それまでほぼ毎日つぶやいていたのに。

そして、内容がちょっと……気になる。

ただの思い過ごしだといいなぁ。

2019年03月27日(水)
小池先生が復活されてとてもうれしい。
ただ、もし僕が小池先生の立場だったら、ベッドの上で一日中泣いていると思う。今みたいにふざけたツイートは無理。
でも泣き尽くした後に、徐々にでもふざけたい。
死をネタにするとすぐさま不謹慎とクレームが付きそうだが、
最後は笑って笑わせて終わりたい。



そして、4月13日。
この日の先生のツイート

ゲイが主題の作品には、ゲイかなあ?と思われている人は絶対キャスティングされないわね、むしろ女好き、奥さん素敵、という芸能人しかキャスティングされないわよね~!という結論をもって、このオフ会は終了とさせていただきます。
19:10 - 2019年4月13日



を拝見して、僕は「そんなものかなぁ」と思い、アンケートを実施。


【質問】ゲイ、またはバイセクシュアルの男性の方にお訊きします。この頃、ゲイをテーマにしたテレビドラマが増えてきましたが、ゲイ役を演じる俳優にあなたは何を求めますか(俳優本人がどうあってほしい)?
複数ある場合は、もっとも強く希望する選択肢をお選び下さい。



結果は明日出るのだが、その前に、まさかの――。

まだ実感はない。
「ゥおーい。ただいまー」とまたいつものようにつぶやいてくれそうな気がして。


才能においては、絶対にと言っていいほど及ばないので、せめて先生の生き方や考え方を参考にしたいとずっと思っていた。
「理想のおじいちゃん」「人生の指針」――そんな立場にいる方だった。



けっして先生に追いつけることはありませんが、

明日からも、これまで通り文章を書かせていただきます。


小池先生
あなたのツイートで何度も心が楽にならせていただきました。

本当に、本当にありがとうございました。


飛田流

新元号と珍迷走

2019年04月01日 23:00

今朝、このブログとpixivにひっそりと小説っぽいものを上げたのだが、ブログ拍手といいね、コメントはいただいたものの、独特の文体について質問はなかった。


よって
一人で答えます。

慣れてますから。


例年、僕は4月1日にエイプリルフールのネタをやっているのだが、今年はどうしようかと考えていた。
こういうのは何よりもノリが大事だから、今年の正月から念入りに準備していました、なんてのは性に合わない。
一方で、読者からネタに反応があるわけでもなく


毎年独り相撲


になることがほとんどなので、今年はテキトーな嘘をついてお茶を濁そうかとすら思っていた。



で、先月に入り。

ネタを何にしようか、中旬ごろ考えていたところ


新元号の発表が、4月1日になることを思い出す。




生きているうちに二度とあるかないかのビッグウェーブ
これはもう乗るしかない!


「新元号に関連したショートストーリーを書く」


これを決めたのが
2019年3月23日。



本番(エイプリルフール=四月一日)まで一週間あまりしかない……。
遅筆の僕に書けるはずがなかろう。


とはいえ迷っている暇はない。

とにかくテーマを決めて書き始めないと……。


「平成→新元号への移り変わり」がテーマなので
タイトルに「平成」は入れたい。
かつ、本番まで極めて時間がないので、設定を一から考えるのではなく、すでに僕の話の中に存在しているものを活用する。

その結果、『他言無用!』(中篇)に登場する、主人公その②安岡大吾が住む下町商店街の近くにある銭湯、「極め湯」を舞台にしたショートストーリーを書くことに決定。

しかし、この時点で、「極め湯」に勤める人たちの設定を一切決めていなかった。
さらには、銭湯の仕事そのものの知識もゼロ。

大急ぎで資料をかき集め、キャラクターと世界観を作り上げていく。
これにかかった時間が3、4日。
もう1週間切ってる……。



この時点での仮タイトルは、「平成極め湯物語」
だが、本番の時には新元号が発表されるので、どうせなら、それも入れた方がいいと思うように。
かつ、発表後に小説を出してもつまらない。発表前に出すのが肝。
そもそもエイプリルフールネタなのだし、思いっきりはじけたい。



というわけで、この時点で方向性が決まる。

・タイトルに新元号を入れる(発表前なので『●●』で代用)
・元号発表前にアップ
・ぎりぎりまで書く
・間に合わなくても未完成のまま出す。形式を整えない。変にオチを付けない。ブツ切りで
・作中に明らかな嘘を入れる(4月1日なので)
・アップ時にはまだ元号が決まっていないことをあえてネタにする
・全体として「これまでやったことのないこと」をやる


ちなみに、これは3月30日にブログにアップした、今年の抱負「迷走」の一環でもある。



というわけで、本当に今日の朝まで直していたものをそのままアップ。
たまたま朝から用事があったこともあり、無意味な改行も、謎の空白(音声入力の名残)も修正せず。



で、まぁ、これでネタとしては役割を終えたんだけど



続きどうしましょうかねぇ……。



pixivでは求められているんだけど、
これって、真に受けて続き書いたら、

「こいつ本気にしとるわ」

ってさんま師匠風味にプークスクスされるアレでしょ?

流知ってるんだから!



というわけで


続きは



あなたの心の中に……??

こちら




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    他言無用!(中篇)

昭和・平成・令和 極め湯三代目物語(前篇)

2019年04月01日 10:37

昭和・平成・令和 極め湯三代目物語(前篇)



 平成二十四年。
 前年の東日本大震災の記憶が、いまだ人々の心に深く刻まれていたこの年の五月、東京スカイツリーが開業した。
 古来の伝統と最新技術が融合した、世界最長の高さを誇るこの施設は開業当時、大変なフィーバーを巻き起こし、同人誌イベントの帰りに観光目当てで立ち寄った作者も、あまりの混雑ぶりに、展望フロアでの観覧を断念した記憶がある。
 それから七年が経ち、日本のみならず世界に定着した新観光名所から周辺に足を延ばすと、昭和三十年代から時間が止まっているかのような古びた家、目隠しフェンスで覆われた建築中の建物、マンション、コンビニなどが寄り集まる、現代の下町の光景が現れる。
 細い路地を近隣の商店街・遊織《あすおり》に向かって、十分程度歩くと、何の前触れもないまま、小さな銭湯がひょっこりと顔を出す。周辺に溶け込むように建っているこの二階建ての建物は、一階が銭湯で、二階が自宅。客用の玄関と個人宅の玄関が正面で隣り合い、ごくごく平凡な見栄えではあるが、真後ろにスカイツリーがそびえ立っている唯一無二の立地は、この土地ならではの威容を感じさせる。

 平成三十一年四月三十日午後九時半。
 平成最後となるこの日も、紫と白でライトアップされたスカイツリーの手前で、看板に「極め湯」と掲げたこの銭湯は通常と変わらず営業していた。
 靴ロッカーのある玄関からガラス戸を開けて中に入るとすぐに、番台のカウンターがある。そこに座っているのは、白いTシャツにスウェットジャージを穿き、耳と目にかかるぐらいの髪をジェルで無造作にまとめた、いかにも今時の若者といった風貌の青年だ。
 事情を知らぬ客からは、バイトか、あるいは家業の手伝いとみなされがちだが、青年はれっきとした極め湯三代目店主で、名を伊与田《いよだ》極《きわめ》という。
 玄関のガラス戸が開き、反射的に極は「いらっしゃ……」と口を開き掛けたが、入ってきたのがエプロン姿の母親であったため、途中で言葉をあいまいに濁す。
「極《きわめ》、あとはあたしがやっとくから、そろそろお風呂入っちゃいなさいよ」
「……ああ、わかった」
 極はひとつうなずいてカウンターを出ると、隣の男湯ののれんをくぐり、ドアを開けて中へと入った。温かく湿った空気の向こうでくつろいでいた客は三人、まだ風呂にいる客は五、六人ほど。周辺に住む常連客がほとんどだ。彼らに会釈をして、ざっと室内と浴室の様子を見回す。
 二代目の父親からも、事あるごとに言われてきたが、銭湯にとって礼儀と清潔さはまさに生命線だ。八年前、平成二十三年に三代目を継いでから、極はそれを嫌というほど実感し、設備の新しさでは他の銭湯に劣る分、脱衣所も浴場も、隅々まで神経を使って磨き上げていた。
 極が店を継ぐ少し前、店のリフォームをした時にカーペットをビニールから籐タイルに張り替えたものの、開業から使用している体重計を筆頭に、網かご・扇風機・ベンチなどの「昭和の遺物」には、平成に至る今も――今日でその時代も終わるわけだが――現役で働いてもらっている。
 男湯と女湯を同時に見下ろせるほどの高さにある液晶テレビは、リフォームの際に買い換えた数少ない備品のひとつだ。
 あの「地デ●カ」によって、同年の七月に“駆逐”さえされなければ、今でもブラウン管テレビがそこに鎮座していたことはほぼ間違いない。
 そして、その四か月前。
 もし、東日本大震災が発生しなかったら、極はこの銭湯の三代目を継ぐこともなかっただろう。
 平成最後の日の今日、テレビは朝から長時間特別番組を編成し、いやが応にも「時代の終わり」を演出していた。いま画面に映っている局では、三年前に解散したはずの「あの」男性アイドル五人が笑顔で進行役を務めている。
(まさか、SM●Pを引っ張り出してくるとはなぁ)
 極は特別ファンではないが、それでも今日に合わせてふたたび彼ら全員が顔をそろえると知った時には、平成元年に生まれた人間として胸が熱くなるのを感じた。
(令和か……)
 ひと月前初めてその新元号を聞いた時には、いまいちピンとこなかったものだが、昭和生まれの客たちが言っていたように、これから徐々に時間をかけて慣れていくのだろう。
 平成から令和の変わり目に彼らの代表曲が歌われる。その頃までに掃除を終わらせて、平成にこの銭湯の三代目を継いだ自分の気持ちに区切りを付けておくのも悪くはない。
 極はトイレの脇の清掃用具入れからモップを取り出し、
「失礼しまーす」
 と、床の隅から掃除を始めた。
 そこへ、
「よう、キワメちゃん」
 聴き馴染みのある声に振り返ると、風呂から上がったばかりの、
 
 
 


 
 ここまでしか書きあがっていないので
 
 未完 


続きはこちら




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    他言無用!(中篇)




(おまけ)
※修正前(および新元号発表前)のタイトルと本文
[昭和・平成・令和 極め湯三代目物語(前篇)]の続きを読む

●●●はじめます。

2019年03月30日 22:55

あけましておめでとうございます。


もう三月も終わりを迎えようとしていますが。



例年、年が改まってからの最初のブログは、その年の抱負っぽいものを書くのだが、去年の末から今年にかけて、『“嫁来いツアー”騒動記』の出版準備に追われていたため、そちらを優先。


それから三か月あまり。


遅ればせながら、あらためて、去年の反省・今年の抱負などを。




去年の最大の反省点は、小説が『他言無用!』<中篇>一作しか出せなかったこと。(『嫁来い』は間に合わなかった……)


その理由は、

12年前にさかのぼる。

さかのぼりすぎ。




勇一・大吾シリーズを書き始めたのは2007年。
これは、そもそも商業ゲイ向けサイトに寄稿させていただいた読み切り短編『一枚上手』が元になっているのだが、

特に好評だったとの話もなかったものの

作者(僕)がこのキャラクター二人を非常に気に入り、このゲイ向けサイトで書き続けたいという希望があって、続編を書き始めた。


その矢先

サイトが更新停止→閉鎖。

もはやこれまで……
と覚悟を決めた(実際は決めてない)直後
商業BLゲームのシナリオの依頼を頂く。

それは大変ありがたかったのだが、今度はシナリオにかかりきりになり、小説を書く時間が無くなってしまった。



そして2011年。
東日本大震災発生。



翌年、ゲームの仕事も終わり、さあ小説を書こうと思ったら

書けない。

その後も、一年間まるまる小説が書けない。


それでもなんとかかんとか、『勇一・大吾』の続きを書いてみたものの、シリーズの売り上げがどんどん落ちていく。

それでいて、たまに『クロイヌ』など、ハードな内容(当社比)のものを出すとなぜか売れてしまう。

やだみんな正直……。




売れないとわかっているものを続けるのは正直辛い。
ある程度の時間をかけて執筆する以上、できれば売れてほしいというのが本音。
ただ、売れ筋のハードな内容をワンパターンで書き続けるのも、それはそれで作者としてつまらない。



うーん、
ではどうすれば。


……(10分経過)
…………(30分経過)
………………(1時間経過)



結論が出ないので
強制終了。





そんな長い迷走期に入っているうちに
新元号の発表・改元が目の前に迫ったわけだが
これを機会に僕も変わりたい。

便乗。

「売れたい」などとおこがましいことを言うつもりはない。


変 わ り た い 。

それだけ。



では、変わるためにはどうすればいいのか。
当然これまでと違うことをする、ということになる。

これまでは失敗が怖くて、結局何もできなかったが、
今さら失敗してももう何も失うものなどないので、とことん迷走してみたいと思う。






というわけで今年の抱負

「黒歴史、はじめます」





今年も

新年度からも
どうぞよろしくお願いいたします。




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飛田流作品集

チン●は金●??

2019年03月20日 22:54

「ちょっと嫌な事が起きたらどうする?」アンケート。
結果!

【質問】ちょっと嫌な、あるいは心を傷つけられる出来事が起きたら、あなたはまずどうしますか?
その出来事は人生を左右するほど深刻なものではないものとします。(たとえば「スマホを落として傷がついた」など)
複数ある場合は、最初にする選択肢をお選び下さい

43% 黙っているorなるべく自己解決する
21% リアルの友人に愚痴を言う
36% ネット上で愚痴を言う(SNS等)
0% そもそもあまり気にしない・すぐに忘れる


意外に「黙っている」人が多いですね。
続いて「ネット上で愚痴」、そして「リアルの友人に愚痴」。
「気にしない」人はゼロ。さすがにみなさん気にはするんですね。


ご存知の方はご存知のように、僕はツイッターでわりと頻繁に愚痴や弱音を吐くタイプ。
これは、そもそも思ったことをパーッと書いてしまう性格からなんですが

(もしかしたら慰めのリプがいただけるかも……)

という淡い下心も。

まぁ
ほとんどいただいたことは
ございませんが。



ただ、どう考えても「黙っている」人のほうがオトナではある。
なので、言っても仕方ないことはチン黙しておいたほうがいいんですかね。
もう相当な「オトナ」だし。


うーん

じゃあこれからはあんまり
愚痴は言わ




でも


やっぱりコレ


ひどくなーい??


   menkyo.png




投票ありがとうございましたー!!



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コレって、面白い?

2019年03月13日 22:32

「(オチの無い)広告漫画ってどうよ?」アンケート結果!

【質問】ツイッターに掲載した漫画が、最近爆発的にヒットした新人漫画家。あなたも好きなその漫画家が、そのキャラを使い、突然ツイッターで大企業の食品メーカーの宣伝漫画を掲載したとしたら、あなたはどう思いますか?

【設定】
・新人漫画家はまだ駆け出しで、収入が不安定だと常々つぶやいている。
・漫画の内容は、作者orキャラクターが、企業の商品を食べて「おいしい!」と言うだけの内容。オチは無し。
・「宣伝」などのタグを付けて、明確に宣伝と分かるようにしている。
・作者がこの商品を本当に好きかは不明。

20%むしろ作者の好感度が上がる
67%特に変化なし。本編の漫画が面白ければファンを続ける
7%微妙な気持ちになるが、生活のため仕方ないと思う
6%ファンをやめるor宣伝漫画はやめてほしい


87%の方が、広告漫画を嫌と思わないと回答。
そーなんだー……。
予想外も予想外。

僕も、ある漫画家さんがツイッターに載せていた広告漫画を見たんだけど……。
この質問の設定通りで、正直内容も気持ちも微妙だった。

仮に、僕のキャラでやってみると

「田上ちゃーん、●●屋のモツ鍋買ってきたぞっ、一緒に食わんか」
「あっ……僕、本場の味がいつでも家庭で味わえる●●屋のモツ鍋大好きなんです。添加物は一切入ってないから、お子さんが食べても安心だし、厳選されたモツだけを使用しているから、楽●売上ランキング10週連続ナンバー1というのもうなずけますよね」


――みたいな?


書いていて、なんだか少し悲しくなってしまった。(個人の感想)


だってさぁ……
面白い?
読んでて。


もちろん、宣伝なのだから、クライアント(広告主)の仰せのままに、という部分はあると思う。
そして、それが貴重な収入源であることも理解できる。

できるけど……


でも
うん
まぁ、こんなところで。


やっぱり、広告に「面白さ」は求められないのかなぁ。





と、結んでおいて


「●●屋のモツ鍋サイコー! 飛田流もオススメ!!」

とか言い出したら


「この金の亡者!」と遠慮なく罵ってください。


いや
今でもそうですけど。





投票ありがとうございましたー!!


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